Tokai LS376-CM

Guitar,MusicGear

購入年月日2023年10月1日
購入価格¥58,780 (407,680 – 348,990)
購入場所ソニックス (浜松市高林)


当店スタッフが木材選定し製作依頼したオーダーモデル!ハカランダ&ホンマホを使用した最高のLSが完成しました!

木材の選別、加工から組み立てまですべて日本の熟練のクラフトマンにより行われる純日本製のTOKAI レスポールモデル。1978年に1958年のレスポールを完璧にレプリカして以来、多くのレスポールファンを唸らせてきました。細部にまで完璧なマテリアルやパーツをビルトインしたモデルで、本格的なレスポールサウンドとなっています。

この度入荷したのは当店によるスペシャルオーダーモデルです。
ボディトップにハードメイプル、バック材に重量選定した板目のホンジュラス・マホガニー、そして指板材も選定した極上のブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)を使用したワンオフの限定品となります。

今回のオーダー品は、木材の選定から完成までおよそ7ヶ月の期間をかけて製作いたしました。
木材の選定だけではなくボディ/ネックの重量バランスを確認しながら慎重に工程を進めて製作しております。その結果、素晴らしいサウンドと美しく風格のある特別な一本を完成させることができました。東海楽器と同じ浜松市に構える当店だからこそ、細かい仕様の打ち合わせや確認作業を綿密にすることができ、これほどまでの素晴らしいギターを製作することができるのです。

薄いラッカーフィニッシュと組み合わさることで、豊かなボディ鳴り、ファットなサウンド、繊細なニュアンスを引き出す素晴らしいサウンドを楽しむことができます。密度の高い極上のハカランダ指板は、優れた演奏感と美しいハーモニックを生み出し、サウンドや演奏感など、全ての面でワンランク上のLSモデルを実現しています。

今回は、偶然にも当店がオーダーするタイミングで、良質なハカランダとホンジュラスマホガニーが東海楽器に入荷しており、木材の選定からマッチングまで、妥協なく行うことができました。バック材の木取りも指定し、重量も3kg台の後半になるようにセレクトしています。今後も木材が調達できたとしても、今回のような良質な木材を使用し、3kg台後半の重量を目指したハイレベルな選定は難しいと考えています。

Tokai LSのカスタムオーダー品は、毎度入荷してから販売までが非常に早い商品ですので、TokaiのハイクラスのLSモデルにご興味がある方はお早めにご検討ください。

~Specification~
BODY:Hard Maple Top & Honduras Mahogany One Piece Back
NECK:Honduras Mahogany One Piece Set-Neck Deep Joint
FINGERBOARD:Brazilian Rosewood (Jacaranda)
RADIUS:300R
FRETS:22F ♯213
BRIDGE:HLS-VB(Brass Saddle)Bridge & HLS-VT Aluminum TailPiece
TUNERS:Gotoh SD90-SL
NUT(width):Bone(43.0mm)
PICKUPS:PAF-Vintage MK2×2
POT:CTS
SWITCH :Switchcraft
CONDENSER:Sprague Orange Drop
JACKS:Switchcraft
FINISH:Lacquer Finish
With Hard Shell Case

付属品 : ブラウン・ハードケース、メーカー証明書、調整用レンチ

重量 : 3.83kg

Serial Number : 2348499

ソニックス商品ページから引用

本家なのに

僕のレスポールは本家ギブソン。しかもカスタムショップのヒストリック・コレクション(ヒスコレ)だ。
1958年のリイシュー。VOSで金属パーツには軽めのレリックが入った上品な仕上がり。かつ58年なのに薄く杢目が出ているという珍しい個体。たまたま手の届く価格のものを見つけて購入したのが2017年。下取りを含めて差額278,000円で入手できたというのはほぼ奇跡に近かった。
宅録でも随分頼りにしてきた。ハッキリ言って僕のような俄ギタリストにとっては分不相応。ありがたく使わせてもらった。

今年の初め。東海のセミアコ・ES220を手に入れたのとほぼ時を同じくしてPositive Gridのミニアンプを買った。
それ以降、ギターをアンプに繋いで練習するようになった。
ギターをアンプに繋ぐ…そんなごく当たり前のことが40年近くできていなかったわけけだ。

宅録の時はアンプシミュレーターを通すからずっと生音しか聴いてなかったというわけではない。でもアンプシミュレーターで鳴らそうと思うとそれなりに手数が必要なので日常の練習ではなかなかめんどくさい。気軽に鳴らせるアンプを手に入れてからはほんとに練習が楽しくて、セミアコ→テレキャス→レスポール→ストラトと日替わりでギターを持ち替えて音を出してる。

どれも素晴らしいギターなのだが、他に比べてレスポールだけが何故かしっくりこない。

レスポールってこんなもんだっけ…?

音の立ち上がりは普通だし、サスティーンだって伸びてる。
でも…なんというか「弾いてる」感じがしないのだ。
ピッキングした弦があっという間に減衰してしまうような感覚。
いや、ピックアップから音は出ているので実際は振動しているんだろうけど、それが指板を押さえている指に伝わってこない。だから弦が止まってるのに音だけが出ているような妙な感じなのだ。2弦7フレットあたりから上の音でそうなってしまう。

弦高やテールピースを調整したり、弦を010にしたりいろいろ試したが解消しない。

なにかおかしなところがあるんだろうか…地元のショップに持ち込んで診てもらうことにした。

善し悪し・好き嫌い

ギターとしては特におかしなところはない、と。
そりゃそうか。なんてったって「ギブソン・カスタムショップ」だものね。
ただ58年モデル特有の厚ネック仕様もあって全体の重量は少し重めかと。重いので弦の振動がネックとボディーに吸収されやすい。こういう鳴りが好きな人もいるので「個人的な趣向の問題で、こういうギターが嫌いなんじゃないのかな」と言われた。

楽器の「善し悪し」の話ならもちろん「善し」なんだけど、「好き嫌い」の話なら「嫌い」ということか。

ギブソン・カスタムショップ様のギターが「嫌い」とか。
僕はやっぱりギターの「善し悪し」について語るほどのものは持ち合わせていないということなんだな…。

このショップに東海楽器製のレスポールが置いてあった。
レギュラーラインナップとは違う特注品、材を厳選したカスタムモデルがたまたま入荷したばかりなんだそうだ。

ハードメイプルトップにホンジュラスマホガニーの1ピースバック、ハカランダ指板、ゴールドの極薄ラッカー塗装というかなり豪華な仕様。

ちょっと弾かせてもらった。

「軽い!」手に取った瞬間についそう言ってしまった。
重量は3.83[kg]。今持っているものとの差は350gくらいしかない。たった350gなのにこんなにも違うものなのか…。
ネックはファットじゃなくて普通の深さ。ピッキングするとボディーの振動が少し体に伝わってくるし、ハイフレットでも弦を押さえてる指に振動を感じる。あの「音が鳴ってるのに弦の振動が伝わってこない」という妙な感覚が全然ない。自然で心地いい。明らかにこっちの方が「好き」。

好き、なんだけど特別仕様なだけあって400,000円超え。
それにレスポールを2本も持つわけにはいかない。
これが欲しければヒスコレは手放さなくちゃいけない。

…せっかく手に入れた本家ギブソンを手放してまで買うべきものなんだろうか…。

「1週間考えます」と言ってショップを出た。
あともう少し、この本家を調整してみよう。好みのセッティングが見つかるかもしれない。

それから1週間。
結局印象は変わらなかった。
ギブソンのヒスコレを売って東海楽器か…「バカじゃないの?」と思われるだろうけど、気にしない。

下取り

下取り…どのくらいの値がつくんだろう?
円安の影響もあって今レギュラーラインのレスポール・スタンダードの新品は販売価格が350,000円くらいになってる。「カスタムショップのヒスコレ」という看板だけ考えたら中古品でも今なら500,000円くらいの売り値になるんだろうか。いや、でもこの個体は購入時ですら販売価格が358,000円でそんなに高価なランクじゃなかったから…下取り150,000円で売価380,000くらいなのかな?

ショップでは今日から下取り20%アップキャンペーンなんだそうだ。ありがたい。
で、提示された下取り額は…え?

342,000円???

このギター買った時の販売価格とほぼ同額じゃないか。
しかもキャンペーンのくじ引きでさらに6,900円上乗せしてもらえて。

支払額が60,000円を切ってしまった。

さすが本家のヒスコレだ。いいギターなんだね。それが僕の身の丈に合わなかったということか。
価値の分からない人間が6年間も縛り付けてしまって申し訳なかった。
どうかその善さがわかる人の手元に渡っておくれ。そして末永く愛されてほしい。

大満足

ギブソンのヒスコレでずっと感じていた「重石に弦を張ったものを弾いてるような」感覚は完全に消え去った。ボディーの「鳴り」なんてアンプからの出音には一切関係が無いでどうでもいいんだが、このくらい残響があった方が弾いてて気持ちがいい。そんなに響いてるわけでもなくてちゃんと吸収はしてくれている。伸びと減衰のバランスがとても僕好み。
ハカランダの指板は初体験。目が詰まっているのにガチガチに硬いわけじゃなくてむしろ指先への馴染みがいいというなんとも不思議な感触で、押さえ心地がすごくいい。ピックアップからの出音は同社のES220と似た系統で、これが東海楽器のキャラなんだなぁという印象。ギブソンに比べると艶っぽくないけど、粘っこい。

「東海楽器なんてしょせんギブソンのまがい物」というのが一般的な解釈なんだと思う。
ギターに興味を持った1980年代から「舶来もの」と「それを真似た国産の廉価コピーモデル」という対比構図を見てきた僕もずっとそう思ってた。でも今回の顛末で印象がずいぶん変わった。

もちろん最初は「まがい物=コピーモデル」から始まったんだろうけど、長きに渡って作り込んでいくうちに「東海楽器がこの形のギターを作ったらこうなる」というものが突き詰められていったんじゃなかろうか。もはや勝ち負けみたいな単純な話じゃなくなってるんじゃないか、と。

ギブソンならなんでもいいってわけでもない。
コピーモデルが全部ダメってわけでもない。
もちろんその逆だってある。

実際、僕はあのギブソン・カスタムショップのヒスコレよりも、この東海楽器のカスタムモデルの方が好きになった。
これでいいのだ。


推奨弦

Ernie Ball #2221 Regular Slinky

世界のスタンダード。010の標準的なゲージ。
ダダリオよりもテンションが柔らかめで弾きやすい。

メンテナンス履歴

宅録使用曲一覧