25年の垢落とし:Epiphone CASINO
ギターを弾き始めて最初に手に入れた思い出のギター。2002年に所有ギアの一大清算をした時にも手放すことができなかったこのCASINO。
ボディーはたまーーーにフキフキしたこともあったのだが、金属部はほとんど何もしてこなかった。お陰でめっきの表面が曇りどころか侵蝕してるんじゃないかってくらい酷い状態になってしまっていた。いつか何とかしなきゃ…と思いながら月日は流れ、気が付けば25年経過。
愛着があるはずのギターなのに見る度に悲しくなる。で、いよいよ決心して磨くことにした。
まず弦を全て外す。弦交換もとある人の結婚式の余興に持ち出していらいだから…7年ぶりくらいか。ひどい扱いだ。
で、金属部の表面をフェルナンデスのSCRATCH MENDER 946で磨く。これを布の表面に少量つけ、あまり力を入れずに金属表面もさらうように磨いていく。材質的にはコンパウンドなので厳密には金属の表面を削ってるわけだ。CASINOのメッキはおそらくニッケルなので微細な粒子でサッと磨くくらいならニッケル層を除去しきるところまではいかないのだろうが、さすがに25年。もうかなり繰り返しやらないといけない感じだ。
しかしこれが存外効果がある。いや、始める前はもうほとんど諦めていたんだけどなかなかどうして。完全にクリアにはならないけどイイ感じになっていく。効果が目に見えるのでなんだか楽しくなってきた。
で、お次は同じくフェルナンデスのSURFACE PROTECTOR 956。コンパウンドで磨くとめっきが薄くなる。あるいは下地が出てくることもあるかもしれない。そんな微細な傷をそのままにしておくとせっかく磨いた金属パーツが短時間のうちに前より酷い状態になってしまう。それを防ぐためにコーティングするのがこの部材。フッ素系のコートを施すようだ。
最後に、これまたフェルナンデスのレモンオイルで指板とボディを磨く。相性があるようなので最初は目立たない部分で試し、問題がないことを確認してから全体に。あまりゴシゴシやらないで撫でる感じで。その後何もつけていないクロスで拭き上げて完成。
いや、なかなかのもんですよ。自分的には十分満足。まぁそりゃさすがに25年のツケを1夜で完全復活というわけにはいかないけどね。
せっかくなので弦も新調。近所の楽器店(島村楽器浜北プレ葉ウォーク)で何となく選んだHISTORYとかいうブランド。知らない。これまでは「セミアコ」ということでイメージでミディアムゲージを張っていたのだが今回は0.09のエクストラライトのセットを選択。当たり前だけどしなやかで弾きやすい。馴染むかどうかはしばらく弾いてみないと何とも言えないけど。