Gibson Custom Shop Murphy Lab 1961 ES-335 Reissue

Guitar,MusicGear

購入年月日2024年11月9日
購入価格¥793,200 (893,200 – 100,000)
購入場所クロサワ楽器池袋店


Gibson Custom Shop【軽量!】Murphy Lab 1961 ES-335 Reissue Ultra Light Aged ~60’s Cherry~ #130911【3.48kg】
ギブソンの最高峰 カスタムショップの エイジングの第一人者でマスター・アルティザンの トム・マーフィー、噂の究極モデル、Murphy Lab!!歴戦の色香!!本当の一生モノ!!

3.50kgを切ってきた軽量個体!3.48kg!!
ボディバランスは腿上で水平にした際に、ボディ側が極わずかに沈む絶妙な重心となっています。
ヘッドは自然と浮き上がり、ボディは右手を構えた時点で演奏するに最適な位置でホールドされます。
演奏する上で最も適したボディバランスを備えています。
ボディトップ、バックのウェザーチェックですがさらっと入っています。ネックバック、ヘッド部のウェザーチェックがやや多めに入っている印象です。指板は赤茶が混じり美しい指板、何と言っても軽いのが嬉しいお勧め個体です!

ギブソンの最高峰 カスタムショップの エイジングの第一人者でマスター・アルティザンの トム・マーフィーが手掛けるマーフィー・ラボ。究極のビンテージ・レプリカ、マーフィー・ラボ・シリーズが遂に日本に上陸しました!!
マーフィー・ラボは、ナッシュヴィルのギブソン・カスタムショップ内に新設されたラボでございます。このシリーズの為に新たに開発したラッカー処理技術と手仕上げのエイジング・テクニックを組み合わせることで、ヴィンテージ・ギターのルックスとフィーリングを再現したモデルとなります。
極薄のラッカーの感触はビンテージの様な肌触りであるだけでなく、経年変化による劣化を物理的に再現、長い歳月を経たような木部のサウンドをリアルに再生しています。
マーフィー・ラボは、ヒストリック・コレクションをベースモデルとする50種類のエイジド製品となります。

この度の335はギブソンの最高峰、ナッシュビル・ファクトリー製のマーフィー・ラボとなります。
1958年から続くES-335シリーズ。元祖セミアコースティックギター。Gibson社が発表し今もなお途切れることなく販売が続けられている不朽の名作です。

こちらはシリーズに4段階あるエイジンググレードの中では1段階目のUltra Light Agedに仕上げられています。
ウェザーチェックと、ライトエイジド・ハードウェアの組み合わせにより、ケースの中で大切に保管されてきたコンデイションを再現しています。
さりげないエイジングレベルにより昇華され只者ではないオーラを放っています。

【特徴】
・1961年の仕様を再現したこちらのモデルはミッキーマウスイヤーと呼ばれる丸みを帯びたホーンが特徴です。60年後期から採用されたショート・ピックガードが採用されています。
・ペグは1960年後期から採用が始まった2コブのクルーソン・デラックス。
・ドットポジションマークの採用。
・Authentic ’61 Skinny C-Shapeネック。非常にスリムなネックとなっています。50年代の肉厚なネックと比べてハイポジションまで非常に薄い印象でフィンガリングもスムーズに演奏性が非常に優れています。
・メイプル、ポプラ、メイプルの3層からなるラミネートボディにメイプルセンターブロック。マホガニーネックというES-335の標準的な仕様でございます。
・ニカワ接着。近年のギターは大半がボンドによる接着を行いますがこちらは指板の接着、セットネックのジョイント部、センターブロックの張り合わせに採用しております。
・トラスロッドカバーは白黒2プライの比率が正確にされておりヘッドを見るだけでも完成度の高さが伺えます。
・ピックアップはCustombuckerを搭載。ワックス・ポッティングの有無が曖昧だったCustom Bucker PUはアンポッテドに統一されました。ヴィンテージP.A.F.同様ポッティング処理はあえて施されておりません。マグネットにはAlnico3が採用されており甘いサウンドを抽出します。
・コンデンサはヴィンテージタイプのペーパーオイルコンデンサとなります。
・ヴィンテージカーブを追究したCTSポット等も採用されています。

もちろんサウンドもこれぞギブソン335!というサウンドを体感できます。
クリーンでは大変甘く耳に残る音色、クランチなどブルージーなサウンドも非常に似合います。
大変豊かなローを感じます。フロントでトーンを絞ったサウンドが個人的にはツボで絶妙すぎます。
良質な個体でなければ出せない柔らかかつ骨太な芯音を備えた極上のトーンです。
ロックからジャズ、ブルースまで汎用性が高く様々なジャンルに対応可能なまさに335サウンドを体感できます。

ギブソンの魔力に取り付かれること間違いなしです。宜しくお願いいたします。

Specification
Body
Body Shape:ES-335
Body Material:3-Ply Maple/Poplar/Maple
Centerblock:Solid Maple
Binding:1-Ply Royalite
Weight Relief:None
Finish:Nitrocellulose Lacquer; Murphy Lab Ultra Light Aged

Neck
Material:Solid Mahogany
Profile:Authentic ’61 Skinny C-Shape
Scale Length:24.75″ / 628.65mm
Fingerboard Material:Indian Rosewood, Hide Glue Fit
Fingerboard Radius:12″
Number Of Frets:22
Frets:Authentic Medium-Jumbo
Nut Material:Nylon
Nut Width:1.69″ / 42.85mm
Inlays:Pearloid Dot
Joint:Long Tenon, Hide Glue Fit

Hardware
Finish:Nickel; Murphy Lab Light Aged
Tuner Plating:Nickel
Bridge:ABR-1
Saddle Material:Nickel-plated Brass
Tailpiece:Lightweight Aluminum Stop Bar
Tuning Machines:Kluson Single Line, Double Ring
Pickguard:Black 5-Ply Wide Bevel
TrussRod:Authentic 1950s No-Tube
Truss Rod Cover:Authentic Stepped 2-Ply
Control Knobs:Black Top Hats with Silver Inserts
Switch Tip:Cream
Strap Buttons:Aluminum
Mounting Rings:Black M69 Medium & Tall
Pickup Covers:Authentic Profile Nickel Silver

イシバシ楽器 商品ページから引用

Room 335

335系のセミアコースティック・ギターは既に所有している。TokaiのES220だ。本家ギブソンには目もくれず、地元の楽器店で地元のメーカーのギターを手に入れるというなかなかに美しい経緯だったのだが、これを約2年弾いてちょっとした不満も出てきた。

まずネックの細さ。
ナット幅が41mmとやや細め。チェット・アトキンス奏法の練習でフィンガーピックで弾いているとこの「細さ」というか弦間の狭さをストレスに感じるのだ。

次に出音。
TokaiのPAFピックアップは音の伸びは最高。音質は良く言えばメロウ、逆に言うとこもり気味である。
僕は所有しているレスポールもTokai製で、音のキャラとしては完全にこれと被ってしまっているのだ。
このレスポールはハカランダ指板で4kgを切っているという僕にとっては最高のレスポールなので手放す気は全く無い。となるとこのセミアコの側にキャラ変を求めたくなる。

最後は見た目。
ポリウレタン塗装はまだいいとして、天板がフレイムメイプルなのだ。
これが好き、という人もいるとは思う。でも僕はどちらかというと板目の方が好みだ。特にセミアコでは。

知ってはならない世界

ギブソン・カスタムショップのマーフィー・ラボはテネシー州ナッシュビルのギブソン・カスタムショップ内に新設された部門で、エイジングの第一人者でマスター・アルティザンのトム・マーフィーと彼の率いるチームが科学的検証に基づく最新の技術を駆使してギターのエイジングを行っている。希少性が高く入手困難なビンテージ・ギターの風合いや塗装の剥がれなどを忠実に新製品上で再現するというまさしく「最高峰」のギターを生み出している工房だ。
「最高峰」を謳うだけあって価格も最高峰。ただでさえ高価なのに昨今の円安と米国のインフレで価格は上がる一方である。
そもそもプロフェッショナルでもなんでもない僕にとっては無縁な世界なのだ。

それなのに…ああ、それなのに。

YouTubeでコツコツ貯めてきた分と不定期の臨時収入とが重なってちょっと資金ができてしまった。そうなるとなんか気持ちが大きくなってしまって。本来無縁なはずのこの世界に触れてしまった。

試奏の旅

池袋のショップで生まれて初めてマーフィー・ラボのギターを弾かせてもらった。僕みたいな下手くそがこんな物を手に取っていいんだろうかと本当に恐れ慄いていたんだけど、思い切って店員さんに声をかけてみた(後から知ったんだけど、声をかけた相手はフロア長だった)。

マーフィー・ラボ製1961年のリイシュー・モデル。
手に取った瞬間から、あらゆることが違っていた。
新品なのに既に枯れているような雰囲気。ウェザーチェックのせいじゃない。持っている感触がすでに新品のそれではないのだ。1分ほど弾かせてもらった後で、同じ店に陳列されていたヒストリックコレクションの1961年リイシューのES-335を弾かせてもらった。ヒスコレなのでこれも750,000円もするギター。僕にとっては分不相応なのだがマーフィーを弾いてしまったのでもうなんでも来いというテンションになっていた(笑)。やばい。

ヒスコレを手にとってジャラーンと鳴らした。すぐに「ああこれさっきのと全然違う」と思った。

だんだん調子に乗ってきた。お次はマーフィー・ラボ1959年リイシュー・モデル。
握った瞬間に「だめだこりゃ」と思った。何がダメって、僕の嫌いなネック形状なのだ。ヒスコレ1958年リイシューのレスポールのあれ。

買うなら1961年タイプだ。気に入った個体があったら買うつもりで下取り用にTokai ES220を持ち込んでいた。査定もしてもらった。悪い額じゃない。下取りを差し引けば払える金額だ。
でも即決できなかった。当たり前だ。890,000円もするギターなんだから。

店を出て、同モデルがストックされている渋谷へ向かった。
ここにも1本マーフィー・ラボの1961年モデルがあったので弾かせてもらった。期間限定セールで他店の同モデルより70,000円ほど安くなっている。Tokai ES220の下取り査定も池袋のショップより10,000円高い。店員さんには「絶対後悔しませんよ」と言われた。確かに素晴らしかった。池袋で弾いたものより少しだけ重くて、ピッキングのダイナミクスが少しだけ狭い感じ。異次元のギターであることには変わらない。しかもお買い得…でも決めきれなかった。

結局その日はそのまま浜松に戻った。

後日、帰省のついでに再び楽器屋を巡った。
御茶ノ水で3件。うち1件にあったものには僕の誕生日と同じシリアルナンバーが付いてた。
これは運命…と思ったんだけど、決めきれなかった。重さもまずまず、出音はフロントでも高音がきれいに出ている個体で素晴らしかったんだけど、左肩のステインが黒ずみ過ぎているのが気になった。外観も大切なのだ。

いろいろ見て回ったけど、結局最初に弾かせてもらった池袋のがいちばん気に入ってるんじゃないのか?自分。

再び池袋に戻ってきた。
あのギターはまだそこにあった。
塗装の色目、板目の入り方、指板の詰まり方、3.5kgを切る重量、ピッキングのニュアンスの拾い方、耳障りの良い高音域。
やはりこれだと思った時…

「こんにちは。まだ迷われている感じですか?」

フロア長に見つかった(笑)。

すごすぎる

なんというか。やはりすごい。
見た目の迫力、生音の大きさ、楽器全体の響き、そして不思議な、しかし確かに感じるビンテージ風味。
これまで持っていたギターとは完全に別次元だ。

マーフィー・ラボのエイジングレベルは4段階あって、購入したES-335はUltra Light Aged…いちばんおとなしいエイジングだ。それもでウェザーチェックは浅いものがあちこちに入っている。ボディーはともかくネックの裏にまで入っているのは演奏性上どうなのよ?という疑問はあるんだけど弾いてみると凹凸があっても不思議と邪魔に感じるものでもない。

しかしこのウェザーチェック…新品でこの状態だと経時でいったいどうなってしまうんだろう?いきなりポロッと落ちたりするんだろうか。

保証書の表紙にまでウェザーチェックのラインがある。でもこれは凹凸のないただの線。
まぁなんというか。つまりそういうモノなんですよということか。

シリアルナンバーは「911」。
誕生日とニアミスだけど購入日が9/Nov.なのでこじつけとしてはこれもアリかな。

ウェザーチェックはこんな感じ

推奨弦

DR MT-10 TITE-FIT MEDIUM

10-46のライトゲージ。
テンションはアーニーボールよりも少し緩め。
プレーン弦は表面がしっとりしていて滑りがよい。
Tokai ES220からの愛用品。ちょっと高いのが難点。



Martin DARCO ELECTRIC D920

ショップで買った時に張られていたのはこれ。らしい。
そのうち試してみようか。


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