King Snake Okie Dokie T
購入年月日2023年6月30日
購入価格¥230,000
購入場所クロサワ楽器 (名古屋店)
【KING SNAKE】
図太いドライブサウンドを奏でる「フルアコ」のワイルドさ。その魅力を存分に伝えるべく立ち上げられたブランドが「KING SNAKE(キングスネーク)」でございます。ハコ物のギターはジャズで用いられる事が多い中、そんな一般的思考を覆すフルアコじゃないと出せない良き汚れたダーティなサウンドを追求し、カントリー、ブルース、R&B、R&R、ポップス等、幅広いジャンルで使えるフルアコを高品質な国産クオリティで製作。
メイン機種のフルアコだけでなく、よりブルースに特化したモデル「Okie Doki T」やハムバッカーP.U.をリア1発という個性的なスタイルで音楽を絞った「Sidewinder」といった、強いコンセプトをもったソリッド・ギターも展開。
音楽市場にメスを入れ凛々しく光りを放つ、担当が今最も注目しているブランドがこの「KING SNAKE」です。
【Okie Dokie T】
今回入荷致しましたのは、よりブルースに特化したソリッド・ギターとして開発された「Okie Dokie T」でございます。目指すサウンドは、1954年にリリースされたゲイトマウス・ブラウンの ”Okie Dokie Stomp"の当時のテープ音源。キレがありながらも太く、まろやかなハイがワイルドに響く・・・あのブルースの名曲のサウンドを現代の環境で再現するという明確なコンセプトのもと製作されます。
本機はアッシュボディに1ピースのメイプルネックという50年代王道スペック。アッシュ×メイプルのコンビネーションだからこそ実現するサウンドを提案する為、このスペック以外のカスタム・オーダー等は受けないという拘りに拘り抜いたモデルでございます。
サウンドの要となるピックアップには、KING SNAKEオリジナルのシングルコイル「Okie Dokie T」を搭載。
フロントはボヤつく事のなくパワーとキレを与え、ブリッジはキンキンと痛いハイ成分を排除し中音域の良さを全面にプッシュした切れのあるミドルが出るように設計され、バンドアンサンブルでも埋もれる事の無い、存在感抜群の分厚いテレキャスサウンドを肌で感じられます。そして指板Rは180R、フレットは細め、仕上げにはオール・ニトロセルロース・ラッカーを採用したヴィンテージスペックがこのモデルをよりダイナミクスでオールドスクールなサウンドへと導きます。
カラーは、ブラックガードの「バタースコッチ・ブロンド」とホワイトピックガードの「ブロンド」の50年代を代表するテレキャス王道の2種類をラインナップ。アッシュ材の美しい杢目をしっかりと感じられるほどに極薄のニトロセルロース・ラッカーで仕上げられ、弾き込んでいった際にヴィンテージギターさながらのルックスやサウンドの変化をご堪能頂けます。
アッシュ×メイプルの完成形ともいえる極上のサウンドとルックスを持ち合わせた「Okie Dokie T」がこの度入荷致しました。日本屈指のギター工房「Professional Guitar Manufacture(PGM)」が手がける圧巻のクオリティ・・・前回は入荷後店頭にて即ソールドとなりました。是非ともご検討くださいませ!!
※SPEC
Body : Ash
Neck : Maple 1P / U Shape
Fingerboard : Rosewood / 180R
Pickups : KINGSNAKE Okie Dokie Set
Scale Length : 648mm
Nut : Bone / 42mm
Fret : 21F / Vintage Type
Bridge Saddle : Brass Gotoh In-Tune Saddles
Tuner : Montreux The Clone Tuning Machines
Finish : All Nitrocellulose Lacquer《Made in Japan》
重量:3.57kg
デジマート・クロサワ楽器商品ページから引用
付属品:ギグバッグ、アーム、保証書
元祖
元祖エレクトリックギター。
人類史上初、というわけではないが、ソリッドボディーにボルトオンネックという画期的かつ生産効率のよい構造で、その後のエレクトリックギターの祖となったのがこの「テレキャスター」だ。Twangy(トゥワンギー)と形容される歯切れのよさと少し汚れた感じが混ざりあった独特の音色はカントリーやロカビリーにベストマッチ。クランチサウンドでのブルースもいい雰囲気。「すべてのギタリストはテレキャスターに辿り着く」と言った人がいたとかいなかったとか。
辿り着いた
今年に入ってからなんか狂ったようにギターの練習をしてる。ロックだけじゃなくてジャズだのブルースだのカントリーだの。とにかく弾きたい曲がたくさんある。ストラトキャスター、レスポール、カジノ、テネシーローズ、335タイプのセミアコ、手持ちのこれらをまんべんなく弾いてて、それぞれのキャラの違いにあらためて驚かされるし、とても楽しい。
ここにテレキャスターが加わったらもっと楽しそうだ。特にカントリーとブルースには最高なんじゃなかろうか(また発作が)。
余談:
リッケンバッカーも持っているが宅録でしか使っていない。早くスコアビデオを終えて売ってしまいたいところだ。325はヘルプまで、12弦はラバー・ソウルまで終わればもう用済み。きっとマニアが高値をつけてくれるだろう。
PGM
以前購入したストラトキャスターで信頼度が爆上げになったフェンダー社の「アメリカンプロフェッショナル」。
アルダーボディー、握りやすいディープモダンC+サテン仕上げのネック(しかも特別仕様のローステッド材)、ビンテージトーンのピックアップを載せたあのストラトは文句のつけようがない最高のストラトキャスターだったから、本来であればテレキャスターだってアメプロ1択である。
数年前、アメプロが「2」にバージョンアップした。
これがまた実に残念なアップグレードだった。
プッシュ式のトーンノブは大きなお世話。可動要素が増えるほど不具合の原因になる。数年後にガリやノイズが発生するのは想像に難くない。そしてなんとテレキャスターのボディー材がローステッドパインに変更されてしまった。テレキャスといえばアッシュボディーとメイプル指板だろうに…どうしたフェンダー。
それに更に昨今の円安も手伝って、舶来品のギターはすっかり高嶺の花になってしまった。
いつものようにデジマートを眺めていて(これやってるからいつまでたっても物欲が収まらないんだ)、まず目をつけたメーカーは「東海楽器」。年初に買ったES220はとにかく弾きやすくて音も素晴らしい最高の1本なのでメーカーとしての信頼性は抜群。価格もフェンダーのプレイヤーシリーズ程度なので僕でも手が届く範囲。ただ出回っている本数が少ない。
と、「KING SNAKE」というメーカーが目に止まった。
聞いたことのないメーカーだ。
クロサワ楽器さんの商品紹介ページでやたらと推してくる。作っているのはなんとPGM(埼玉県比企郡にある工房)なんだそうな。
これは面白いかもしれない。
ショップに取り置きしてもらって名古屋まで出かけた(普通電車)。
担当してくださった店員さん、多分あのweb記事を書いた人なんだろう。
「バンドメンバーがKING SNAKE使ってて、すごくいいんです」
「コスパ最高なんで、めちゃ推してます」
「一生これだけでいいと思います」
愛があった(笑)。
愛があったけど、ショップの商品ページのスペック表には誤記がちらほら(Fingerboardとか付属品とか)。
メーカーサイトに載っている仕様はこんな感じ。
BODY Ash
NECK Maple 1P
NECK SHAPE U Shape
RADIUS 180R
SCALE 25.5” (648mm)
NUT Bone
NUT WIDTH 42mm
FRETS Vintage Type
BRIDGE SADDLE Brass Gotoh In-Tune Saddles
TUNER Montreux The Clone Tuning Machines
PICKUPS KINGSNAKE Okie Dokie Set
STRINGS Ernie Ball 2221 (.010-.046)
FINISH Lacquer
COLOR Butterscotch Blonde
CASE Gig Bag
男気
ナット幅は42mmなんだがUシェイプでやや厚めのせいかスペックよりも少し幅広に感じた。でもこのくらいの方がギャロッピングには都合が良さそうだ。指板Rはコードが押さえやすい形状でいい感じ。ネックのコーティングは薄めでフェンダーのアメプロのサテンに近い手触りでとてもよい。
音はさすがにテレキャスターという感じ。ミックスポジションの音なんかはテレキャスならではのあの音なんだが、ちょっと丸い?いや、丸いんじゃなくて「太い」感じ。減衰が急峻じゃなく感じるのは中音域が粘っているおかげなのかもしれない。
ネックの厚みと中音域に寄ったややダーティーな出音がとても無骨というか、男気がある。
ボディーはラッカー塗装なんだそうだ。ラッカー塗装のギターを持つのは初めてだ。経時変化も楽しめる…らしいが、逆に言うと保存状態含め扱いが難しいということ。気をつけないと。
そしてもうひとつ。
ソリッドギターなのに、これ生音でもすごく鳴る。びっくりした。
ケース
ギターは素晴らしいんだけど付属のギグバッグがややチープで悲しい。
フェンダーのハードケースを買ってしまった。ちょっと重いけど持ち歩くわけじゃないし、保存重視。
あとショップの商品ページに記載のあった「アーム」は付いてなかった。そりゃそうか。
推奨弦
Ernie Ball #2221 Regular Slinky
世界のスタンダード。010の標準的なゲージ。
ダダリオよりもテンションが柔らかめで弾きやすい。