Vanzandt PBV-R1
購入年月日2024年3月25日
購入価格¥254,000
購入場所White Guitars(石川県白山市)
極薄ラッカー塗装、木材選定、組み込み、そのすべてが高い技術の元行われ、
価格を超えた至高の品質が魅力の『Vanzandt』White Guitars Shop Order.
PBV-R1 – White Blonde杢目の表情が美しいホワイトブロンドカラー。
極薄ラッカーによる質感、豪快な鳴り。
鼈甲PGをチョイスすることにより、大人な高級感のあるルックスに仕上がりました。選定された木材とそのポテンシャルを活かす塗装、セットアップにより生み出される豪快な鳴り。
出力を抑えサウンドに余裕と豊かさを与えたオリジナルPU。
深みのあるウッディーなトーン、ニュアンスを最大限表現できる理想のPBスタイル。低めの弦高調整、快適なプレイングとヴィンテージライクな感覚を両立した210R指板。
楽器としてのヴィンテージライクな要素を大切にしつつもより快適なプレイングを可能にしたVanzandtの技術&センス。
ご体感ください。Specification
White Guitars 商品ページから引用
BODY : ASH
NECK : MAPLE / 20F
NECK SCALE : 34” (864mm)
RADIUS : 210R
NUT : OIL FINISHED BONE / 40.5mm
PICKUPS : P-STYLE BASS
FINISH : ALL NITROCELLULOSE LACQUER
COLOR : White Blonde
STRINGS : ERNIE BALL 2833 (.045-0.105)
CASE : GIG BAG
WEIGHT : 4.6kg
万能なジャズベース
僕はライブやセッション会に参加する時はベース弾き。持ち球はジャズべ1本だけだ。
かつてはヘフナーやリッケンバッカーを抱えて行くこともあったが、ジャズベースを手に入れてからは持ち出さなくなった。扱いやすいし音作りもしやすい。万能でなーんの不満もない。途中でフジゲン製からフェンダーに買い替えたが、やはりジャズべに勝るものはないのだ。
もうひとつのスタンダード
レンジが広いのがジャズべの特性ではあるんだけれども、僕はフロントピックアップ寄りでトーンを絞り気味にすることが多い。ピック弾きであること、やってる曲がビートルズであるということがその理由。フロントでトーン絞り気味ってことはプレシジョンベースに近い音作りをしていることになる。
プレシジョンベース…エレクトリックベースの祖としてジャズベースに先立って世に出た楽器。
実はこれまで真面目に弾いたことがない。
一応ベーシストを生業としている(プロじゃないけど)ことだし、持っていてもいいかな。
ジャズべがアルダーボディーのローズ指板だから、アッシュボディーとメイプル指板の組み合わせもいいかな。あ、フラット弦張ってみたら面白いかもな…などと妄想しているうちにまた物欲が発症してしまった。
フェンダーよりも
テレキャスターとストラトキャスターですっかり魅了されてしまったPGM。ベースもきっと素晴らしい楽器に違いない。デジマートで見つけた1本はホワイトブロンドに鼈甲柄のピックガードが映える素敵なものだった。ただ重量が4.6kgもある…アッシュ材なので重くなるのは仕方がないとして、うーんでもちょっと重すぎじゃなかろうか…。
見つけてから1か月。似たスペックでもう少し軽めのものが出てこないかと待ってみたが結局出てこなかった。そろそろ決め時かなと思っていたところにデジマートのスプリングセール10,000円引きクーポン(数量限定)の告知が。これに完全に背中を押されて購入を決めた。
試奏なしで
ショップは石川県。震災の被害はなかったんだろうか…。いずれにしても遠方なので、試奏のために訪れることはできない。
現物を見てもないのにそれでも購入を決めたのは、ひとえにVanzandt(PGM)への厚い信頼からだ。
これまで「現物を見もせずに買ったギター/ベース」は…
- Gibson Les Paul Traditional
色目がちょっとイメージと違っていたが、楽器としては普通 - FGN NCST-10R
ピックガードをカスタムオーダーしたので事前確認せず。ストラトとしては大当たり。 - FGN NCJB-10R
ショップで同モデルの色違いを試奏した上でオンライン購入。ジャズべとしては大当たり。 - Gibson CS 1960s J-160E
価格に惹かれてオンラインで購入。オクターブチューニングが甘い個体で楽器としてはややハズレ。 - Fender Amrican Professional Stratocaster
コロナ禍で遠出する勇気なく、スペックだけを見てオンラインで購入。これもストラトとしては大当たり。 - YAMAHA BX-1
以前同じモデルを持っていたのでさほど冒険ではなかったが、楽器の状態はあまり良くなかった。 - YAMAHA NCX3
お膝元なのに地元のショップに無かったのでオンラインで購入。思い描いていたものより良かった。
…こうして振り返ってみると現物見ないで買ってる楽器、結構あったんだな。生楽器の買い方としては御法度なんだけど、そんなに外さなかったのは運がよかったのか。
期待以上
届いた実機は期待をはるかに上回っていた。とにかく楽器としての鳴りが素晴らしいし、ピッキングに対する反応も上々。心配していた重さはさほどでもなく、これなら立ち弾きでも大丈夫そう。
ナット幅は標準の42mmより狭い40.5mmなのだが、ジャズベースの38mmに比べるとかなり広く感じる。でも弾きにくいわけじゃない。逆にちょっと大振りしてもミスタッチしにくいから弦移動の感覚に慣れればこれは楽しいかも。
ピックアップフェンスは邪魔だなと思うこともあるけど手の置き場として地味に使えるし、ブリッジカバーはミュートクッションを固定するのにとても便利。それになにより見た目がね。あった方が絶対カッコいい。だから外さない。
ペグがちょっと、というかかなり固い。弦の巻き方で少し変わるけど根本的な解決にはならず。一度分解して金属粉を掃除してみたり、管楽器用のスライドグリスを少し塗ってみたりしているうちに幾分ましになってきた。
あとケースが相変わらずペラペラのギグバックだけなのでKCのハードケースを別途購入した。見た目ツイードでフェンダーよりも10,000円くらい安い。自宅保管用なのでこれで十分。
付属のギグバッグは耐衝撃性は弱そうだけど収納は豊富。これまでフェンダー製のソフトケースを使っていたけど小物収納を考えたら今回の付属品の方が使い勝手がよさそうだ。
推奨弦
ERNIE BALL #2833
工場出荷時のセット。45-105のラウンドワウンド。
ERNIE BALL #2805
#2833と同じゲージのフラットワウンド。
プレべにはフラット弦の方が合っている気がする。
D’Addario ETB92 Nylon Tapewound
いわゆるブラックナイロン弦。
構造上ゲージが太くなりがちなのでナット加工しない前提なら選択肢はあまりない。これとラベラくらい。
扱いやすいんだけど値段が高い。