目黒のさんま – 川端誠

よもやま話,本の話

寝る前に息子に読み聞かせしている。

絵本は買うんじゃなくて2週間に1度図書館に行って、10冊ほど借りる。
息子はもう8歳なのでそれなりに長い話になっても大丈夫。選択の幅はグッと広がった。

たいして下調べもせず、その場で本を手にとってパラパラめくってなんとなく良さそうな話だったり好きな雰囲気の絵だったりするとそれを借りてくる。
吟味しないのでやや残念なこともあるし、突然良い本に出会えたりもする。

でも全部そうやって無作為に選んでるわけじゃない。
これまでの借りてきた本から「好きな作家」とか「好きなシリーズ」ってのが当然できてくる。

作家さんだと五味太郎さん、佐々木マキさん、馬場のぼるさん、中川ひろたかさん、レオ・レオニさんが好き。

「好きなシリーズ」もいつかある。その中に「落語絵本」というのがある。
これ、噺家気取りで読んでるとなんか楽しいのだ。夜なのにテンション上がって寝られなくなる。

これまでは「ときそば」が父子ともにお気に入り。
「ひとーつ、ふたーつ、みっつ・・・ななーつ、やっつ、今なんどきだい?」
って、16文の勘定の時に1文ごまかす、アレね。

まぁ影響されやすいので即そば好きになり、箸は割り箸がいいだの鰹のだしがきいてるねぇだの竹輪を入れてくれだの言ったりしたものだ。

で、最近このシリーズで新たに借りてきた「目黒のさんま」。

 

殿様が目黒で農家にもらった真っ黒焦げの秋刀魚の塩焼きの味が忘れられず。
でも普段城内では下魚を食べることができず。
ある日親戚宅で秋刀魚を食べるチャンスに恵まれたものの
料理人の余計な気配りで秋刀魚は台無しに。

「何と不味い。これはどこのさんまだ?」
「銚子でとれたものです。日本橋の魚河岸で買ってきました」
「銚子?それはいかん。さんまはな・・・」

っていうお話。これがまたお気に召したようで。
そろそろ秋刀魚の季節だし。いいよね~、と思っていたら。

何?目黒で「さんま祭」ってのがあるの?

しかも今週末とか!

あああああ行ってみたいいいいい。

『さんまはな、目黒に限る』

 
さんま

 

・・・( ̄¬ ̄*)じゅる

行っちゃおうかな?