No Reply – The Beatles
前にも同じことがあった
君の家の扉を叩いても
返事はない
君はいなかったと皆は言うけど
僕は見たんだ
君が窓から覗き見しているのを
灯りを見た
灯りが見えたんだ
君には僕が見えたはずだ
僕は君の部屋を見上げてたんだから
電話をかけてみても
君は家にいないという
それは嘘だ
君がどこにいたかちゃんとわかってる
君が家に入る姿をちゃんと見てたんだ
もう死にそうだった
死にそうなくらい辛かった
君がどこかの男と
手をつないで入っていくのを見たんだ
それは僕の場所なのに
僕が君の立場なら
きっと気づくだろう
僕こそが
誰よりを君を愛していることを
そうしたら許してあげよう
君がついてきた嘘も
君が返事をくれなかったことも
電話をかけてみても
君は家にいないという
それは嘘だ
君がどこにいたかちゃんとわかってる
君が家に入る姿をちゃんと見てたんだ
もう死にそうだった
死にそうなくらい辛かった
君がどこかの男と
手をつないで入っていくのを見たんだ
それは僕の場所なのに
返事がない
返事がない
ビートルズが1964年にリリースしたアルバム「ビートルズ・フォー・セール」の1曲目。クレジットはLennon – McCartneyだが、実質的にはジョン・レノンの作品である。
前作「ア・ハード・デイズ・ナイト」までと違って落ち着きのある曲調とアレンジはこのアルバム全体のカラーを象徴している。
リンゴのボサ・ノバ風の演奏が地味ながら絶妙。アクセントの部分ではシンバルをオーバー・ダビングするなど、シンプルな楽器編成でありながらもきめ細かな音作りになっている。
I remember (Beatles music publisher) Dick James coming up to me after we did this one and saying, 'You’re getting better now– that was a complete story.’ Apparently, before that, he thought my songs wandered off.
この曲を出した後で(出版社の)ディック・ジェイムズが僕のところにやって来てこう言った。「いいね。ちゃんとした物語になってる」。どうやらそれまで彼は僕の歌は支離滅裂だと思ってたみたいなんだ。
ジョン・レノン(1972)
That’s my song. That’s the one where Dick James the publisher said, 'That’s the first complete song you’ve written that resloves itself,’ you know, with a complete story. It was sort of my version of 'Silhouettes.’ (sings) 'Silhouettes, silhouettes, silhouettes…’ I had that image of walking down the street and seeing her silhouetted in the window and not answering the phone, although I never called a girl on the phone in my life. Because phones weren’t part of the English child’s life.
僕の曲だ。出版社のディック・ジェイムズに「君がきちんとした曲を書いたのはこれが初めてだね」って言われたよ。物語として完結してるって意味でね。これは「シルエット」の僕バージョンってとこかな「(歌う)Silhouettes, silhouettes, silhouettes…」。通りを歩いてると窓に彼女のシルエットが見える、でも電話には出ない…そんな場面を想像したんだ。でも実のところ僕は人生で1度も女の子に電話をかけたことはないんだよ。電話はイングランドの子供にとって生活の一部ではなかったからね。
ジョン・レノン(1980)
We wrote 'No Reply’ together but from a strong original idea of his. I think he pretty much had that one, but as usual, if he didn’t have a third verse and the middle-eight, then he’d play it to me pretty much formed. Then we’d shove a bit in the middle or I’d throw in an idea.
僕らは「ノー・リプライ」を一緒に書いた。でもほとんど彼のアイデアだよ。ほとんど彼だけで完成させたんだけど、いつもみたいに3番がないとかミドルエイトはまだとかそういう状態で聞かせてくれてね。そこで僕が少しアイデアを出したのさ。
ポール・マッカートニー(1994)
Environment
Music Score
History
2023.02.13: version 2.2
2015.11.26: version 2.1
2011.03.23: version 2.0
2002.08.24: version 1.0
Diary
- No Reply – The Beatles (2023/02/13)
- 宅録日記・No Reply 04 (2023/02/13)
- 宅録ビートルズ・2周目 – BEATLES FOR SALE総括 (2016/01/12)
- 宅録ビートルズ・2周目 400 (2015/11/26)
- 宅録ビートルズ・2周目 058 (2011/03/23)
- 宅録ビートルズ・2周目 050 (2011/02/03)
Sources
- Wikipedia English, 日本語
- The Beatles Interviews Database