ドック入り:Rickenbacker 4001 C64

Maintenance,MusicGear

買ってからもう18年にもなるのか…。
ポール・マッカートニーに置き換えたら1982年。「タッグ・オブ・ウォー」あたりの状態ってことだ。

ボディーは相変わらず綺麗で個体の振り幅が大きいと言われるリッケンバッカーのベースにしては相当アタリ🎯だったんだろうなぁと思う。テールピースが少し浮いてしまっているのは3点留めの宿命で仕方がない。ネックがやや順反りなのも経過年数を考えたら普通。ネームプレートが木材の収縮についていけなくて浮いてるけど別に演奏に支障はない。

ただこの辺で一旦ドック入りさせた方がいいだろうと思ってかつてヘフナーでお世話になったKEITHさんにお願いすることにした。

鈴鹿の駅前で新規開店されたようなのだが、なかなかお忙しいようでHPには「1月末まで受付中止」の告知が。なのでしばし我慢して2月になってすぐメールで問い合わせ。1週間ほどで返信があった。

店長のお身体の具合があまりよろしくなく、塗装作業はできないけどそれ以外であれば対応可能とのこと。まず実機を見ていただかないことには話が進まないので店舗に持ち込もうかとも思ったんだがなにせこのコロナ禍。車で行けば感染リスクは低いとはいえ先方も警戒されているはずでやはり直接訪問はご迷惑になるだろうと判断してヤマト便で送ることにした。

楽器はハードケース入りであれば発送してもらえる。
ケースの中で楽器が動かないようにミラマットを入れ、ケースもエアギャップとダンボールでちょっと大げさに梱包。更に30万円の保険(=300円)を掛けて発送。翌日無事に届いた。

状態をみてもらった上でメンテナンスのメニューを相談。

  1. 塗装剥ぎ・角削り・マットクリア薄塗り
    今回のメインテーマ。ウィングス時代のポール・マッカートニーの外観にすること。
    完全に見た目だけの問題で演奏性は全く関係なし。でも何事も形から入る僕にとっては超重要なこと。
    いつかやりたいと想いつつ今のファイアーグローがとても綺麗なので長らく躊躇していたんだけど、とうとう踏ん切ることにした。
    ポールは塗装剥いだ後は木地むき出しにしていたようなのだがそれだとこの先ボディーに悪影響がありそうなのでマットクリアを薄く吹いてもらう。
    お値段は
    塗装剥ぎ¥60,000 + 角削り¥30,000 + マットクリア¥35,000 = ¥125,000
  2. 5点留めテールピース
    オリジナルのテールピースは3点留め。後端側が固定されていないのでだんだん浮いてくるというとんでもない問題児で僕の個体もすでに永久歪みを起こしいてる。ビートルマニア的には3点留めが正しいのかもしれないが楽器としては許せない欠陥なので5点留めに交換。
    お値段 = ¥18,000
  3. リアピックアップをハイゲインタイプに交換
    ウィングス時代のポールの真似。
    彼のピックアップマウントは長方形でこれに替えることもできたんだけど余計な費用がかかるしオリジナルの台形も好き。どうしようかと迷っていると写真を送ってくれた。

    やっぱ長方形の台座だと殺風景かな。わざわざお金かけて変えてもらうまでもないか。
    ということで、マウントはそのまま・ピックアップだけ交換してもらうことにした。
    お値段= ¥18,000
  4. 0フレット+ナット交換
    ナットの影響を受けにくくなるし弦高セッティングの自由度も上がるので0フレットはあったほうがいい。ナットも何回か手加工したせいで形状がおかしなことになってしまっていたので合わせて交換してもらう。
    お値段 = ¥20,000

新しいのが1本買えるくらいの出費じゃないか…。
でもいいんだ。これで死ぬまでこいつと付き合えるようになると思えば。
僕がギター弾けるのもあと20年くらいだろうから、今がギリギリのタイミングかな。

再会は2~3ヶ月後とのこと。楽しみに待ってる。

KEITH