Help ! – The Beatles
composed by John Lennon & Paul McCartney ©1965 Northern Songs Ltd.
若い頃 今よりもずっと若かった頃は
僕は誰の助けも必要としなかった
でも最近は昔ほど自分に自信が持てないんだ
だから考えを変えて 心の扉を開いてみるよ
1965年7月23日(米国ではこれより早い7月15日)にリリースされたビートルズ10枚目のオリジナルシングルA面(B面は「アイム・ダウン」)。
同年公開された彼らの2本目の主演映画HELP! (邦題:ヘルプ!4人はアイドル)のテーマ曲で、やはり同年にリリースされたサウンドトラック・アルバムHELP!の1曲目にも収録された曲。クレジットはLennon – McCartneyだが、実質的にはジョン・レノンの作品である。バック・コーラスのアレンジはポール・マッカートニーのアイデアだと言われている。
映画ではオープニングでモノクロの映像で歌うメンバーとその映像に腹を立てた邪教の教祖が映像に向かってダーツを投げつけるというシーンで使われ、後のこのダーツと教祖が映っていない映像が同曲のミュージック・ビデオとしてテレビ局に配信された。
1995年にアップルによって製作されたドキュメンタリー・プロジェクト「アンソロジー」ではシリーズのオープニングナンバーこの曲が採用された。数多の名曲の中にあって彼ら自身がこの曲をバンドのシグニチャー・ソングとして捕らえていたであろうことが推察される。
当時ビートルズのメンバーは加熱する人気に自己を見失いかけていて、ジョンは後に「僕らは豚のように暴飲暴食し肥え太っていく己自身に失望していた。助けを求めて叫んでいたんだ」と語っていた。苦悩の中にあって、飾らない魂の叫びとしてこの作品がジョンにとって特別なものであったことは、彼が1980年のインタビューで「『ヘルプ!』と『ストロベリー・フィールズ』と『アイ・アム・ザ・ウォルラス』を再レコーディングしてリリースしたい」と答えていたり、81年に計画されていた来日公演の予定セットリストのオープニング・ナンバーとして組み込まれていたというエピソードからうかがい知ることができる。
なおモノラルバージョンとステレオバージョンは別物になっており、歌詞が一部変わっている他、モノラルバージョンではブレーク時のギター以外のトラック及び中間部のタンバリンのトラックが抜かれている。
We think it’s one of the best we’ve written.
最高の曲のひとつさ
The whole Beatle thing was just beyond comprehension. When 'Help’ came out, I was actually crying out for help. Most people think it’s just a fast rock 'n roll song. I didn’t realize it at the time; I just wrote the song because I was commissioned to write it for the movie. But later, I knew I really was crying out for help. So it was my fat Elvis period. You see the movie: He — I — is very fat, very insecure, and he’s completely lost himself. And I am singing about when I was so much younger and all the rest, looking back at how easy it was. Now I may be very positive… yes, yes… but I also go through deep depressions where I would like to jump out the window, you know. It becomes easier to deal with as I get older; I don’t know whether you learn control or, when you grow up, you calm down a little. Anyway, I was fat and depressed and I was crying out for help.
ビートルズにまつわるあれこれは想像の域をはるかに超えることばかりだった。「ヘルプ!」を書いた時、僕は本当に助けを求めていたんだよ。多くの人はこれはただのアップテンポなロックンロールだとしか思ってないだろう。僕もあの時は気付かなかった。映画のために曲が必要で、そのために書いただけ。でも後になって僕は心の底から助けを求めて叫んでいたんだと気付いたんだ。あの時の僕は「肥えたプレスリー」状態だった。当時彼は太ってて、不安げだった…映画を見ればわかるさ。完全に自分を見失っていたんだね。僕は自分の若かった頃…何に対しても恐れず立ち向かっていた頃に思いを馳せて歌った。今だってとても前向きなはずだ…そう、でも同時に窓から飛び降り自殺しそうなくらい落ち込むこともあった。歳をとっていればあの気分ともっと上手に付き合うこともできただろう。自分をコントロールして気持ちを落ち着けられるって。でもあの頃は肥えてて堕落してて、本当に助けを求めてたんだ。
John wrote that… well, John and I wrote it at his house in Weybridge for the film. I think the title was out of desperation.
ジョンが書いた。そう、ジョンと僕がメーブリッジの彼の家で映画のために書いたんだ。「絶望から抜け出す」っていう主題さ。
Recording Data
Environment
HostApple iMac MC509J/A
ApplicationApple Logic Pro 10.2.1
Audio I/FRoland UA-55
Tr.1 :: Drums
- KONTAKT 5 – NI ABBEY ROAD 60S DRUMMER
- Channel EQ > Compressor > Space D > Limiter
Tr.2 :: Tambourine
- Tambourine (Headless)
- Channel EQ > Space D > Limiter
Tr.3 :: Bass
- Hofner 500/1 Vintage 62 (Treble off, Bass on, Rhythm on)
- Guitar Rig > Compressor
Tr.4, 5 :: A.Guitar
- YAMAHA FG-520 TBS
- Tr.4 :Channel EQ > Compressor > Limiter > ADT
- Tr.5 :Channel EQ -> (Bus) Chorus > Sample Delay > Exciter
- 12弦ギターのシミュレート。2トラック使用。
Tr.6 :: E Guitar 1
- Gretsch Tennessee Rose (rear – mid)
- Guitar Rig > Channel EQ > Exciter > Compressor
Tr.7 :: E Guitar 2
- Rickenbacker 360/12 (mix – full)
- Guitar Rig > Channel EQ > Compressor
Tr.8 :: Body Tapping
- YAMAHA FG-520 TBS
- Denoiser
- ブレーク時にアコギのボディーを叩いてカウントを取ってる。その音。
History
2016.01.24: version 2.1
2011.03.30: version 2.0
2002.10.08: version 1.0
Diary
- 宅録日記・Help! 03 (2024/11/04)
- 宅録ビートルズ・2周目 – HELP ! 総括 (2016/03/31)
- Help ! – The Beatles (2016/01/24)
- 宅録ビートルズ・2周目 415 (2016/01/24)
- 宅録ビートルズ・2周目 059 (2011/03/30)
Sources
- Wikipedia English, 日本語
- The Beatles Interviews Database