弦交換:Gibson Standard Historic Les Paul 1958
1か月前に替えたばかりなんだけど、ちょっと思うところがあってまた張り替え。
アーニーボールの010。
009だとサスティーンが弱い。
いや、サスティーン自体はちゃんとあってピックアップでは拾われる。
だからエレキギターとしてのサスティーンは「ある」。
でも弦が振動している感触が指に返ってこない。
特に2弦の7フレットあたりより高い音。アンプでは音が伸びてるんだが弦の揺れを感じないのだ。
この「弦の揺れ」を強烈に感じたのはKing Snakeのテレキャスター。
テレキャスだからたいしたことないと思ってたのに音の伸びは想像をはるかに超えていたし、指で感じる振動の減衰とピックアップを通した音の減衰がバッチリ合っている。
Tokaiのセミアコも同じ。
あちらはハムバッカーなのでアンプからのサスティーンもめちゃくちゃ気持ちいい。
弦振動も粘りがあって「伸びてるなー」ってのを実感できる。
でもこのレスポールは…アンプからの音は伸びてるのに弦振動の減衰が速い印象なのだ。
弦は止まってる(音が鳴ってるんだから実際は振動は止まってないんだけど)のに音だけが鳴ってるこの違和感。
これまでサドルやブリッジも幾度となく調整してきた。でも「これ」っていうセッティングにたどり着かない。
あまりにも悩ましいので地元のショップで相談してみた。
「ちょっとダークな音だね。ギターとしては全然問題ないから…こういうのが『嫌い』なんじゃないかな」
僕の悩みの原因はどうやら「ボディーの重さ」にあるみたいだ。
このレスポールはおよそ4.2kg。決して「重すぎる」わけではない。レスポールとしては標準やや重めといったところだ。
ボディーが重いと弦振動のエネルギーがボディーの重量に負けてしまう。
009みたいな細いゲージを張ってるからそれが顕著。
レスポールの標準ゲージは010なので今回戻してみることにした。
でもテンションがきついのは嫌なのでダダリオよりはテンション緩いアーニーボールをチョイス。本当はDRを試したかったんだがショップに無かったので…。
しかし、これも2弦14フレットくらいになるともう弦振動を感じない。
エレキギターなんだからアンプからの音が伸びていれば別に問題はない。
でも弾いてていまいち気持ちがよくない。
たいして上手くもない、そもそもバンドではギタリストですらない僕ごときがカスタムショップのヒストリック様に対してこんなことを言うのは無礼極まりないことは承知している。
でも…。
このギターの弦交換はこれが最後になるかもしれない。