宅録ビートルズ・2周目 – WITH THE BEATLES総括
2010年9月11日に着手して2010年10月17日に完成。
日数計算上は33日だが宅録日記ナンバーは023~037なので、録音に要した日数は15日ということになる。
2015年9~10月、動画製作のついでに15日間リミックス作業(一部パートの再録音を含む)をした。
リミックスだから時間は掛からないはずなのに本録と同じ日数作業したってことは…後述するが本録はかなりテキトーだった疑いが。
仕上がったので、振り返り。
ほとんど再録
動画化ついでのサウンドトラックのリミックス。
2010年のデータを引っ張りだして作業開始!
…と、ここであまりの酷さに愕然としていきなり手が止まってしまった。
ギターもベースも本当にどうしちゃったんだこれってくらいチューニングがバラバラだったり、録音音量が小さくてS/Nが異様に悪かったりでほとんどが使いものにならない。前作PLEASE PLEASE MEの方がまだマシだ。
本録の作業日数が少なかった原因はこれか…急ぎすぎ(テキトー)だったんだ。
これはダメだ。無かったことにしたい。
当時調子に乗って友人にmp3を一方的に送りつけてしまったこともあったんだけど…あああああもうそういうものも全て抹消してしまいたい。
ドラムやピアノのシーケンスデータ、パーカッション、ハーモニカは使い回しができたが、ギターとベースはほぼ全曲再録音した。
5年前のアレは一体何だったんだ…でもまぁこういう過去も経験値だったりするので無駄ではなかったはず。今録り直しても5年経ったら「なんじゃこりゃ」になるかもしれないんだし。
ギターはクリーントーンなので楽器の特性がモロに出る。
ジョージのパートは相変わらずグレッチが絶賛大活躍中。It Won’t Be Longのリフとか、Roll Over Beethovenとか、いい感じ。
一方でジョンのリズムギターはストラトで十分代用できると確信。動画にした時の画的な残念さはあるが、音的にはリッケンバッカー325は必要ない。
アカウント停止の危機
サイトとは別にYouTubeにも動画をアップしている。
登録者もリアクションも増えて絶好調!だったのだが、前アルバムの最後の曲・Twist And Shoutがアップしてから6日後に「著作権侵害の申し立て」を受けて削除されてしまった。強制削除は初めてで、ダッシュボードのアカウント情報に警告文が表示されるようになってしまった。驚いたし、気が滅入った。
どうやら「歌詞」を表示していたことが問題だったようだ。
歌詞付きの動画なんて世の中的には他にも数多あるわけだが、だからいいじゃんという理屈はもちろん成立しないわけで、以降YouTubeにアップする動画には説明欄に著作権上の問題で歌詞が表示できなくなったことを記述した上で歌詞のテロップを抜くことにした。
ところが、この注釈を読まずに「歌詞は?」「歌詞は?」というコメントがたくさん入ってくる。最初のうちは逐一理由を書いて返信していたがだんだん面倒になってきて、そういうコメントを入れてくる輩はコメントを削除した上でブロックしてた。
うるせーんだよ。人の気も知らないで。
僕だってテロップを入れたいさ。
動画を作る時はテロップの演出も含めて「1つの作品」のつもりだから。テロップがないものなんて未完成品でしかないんだ。それにこれまでアップしてきたものとの整合性も破綻してしまう。
説明文を付けてるからきっとそのうちわかってもらえるだろうと思ってたんだけど、5曲目のLittle Childになってもまだ問い合わせや質問がくる。場合によっては低評価くらったりとやや荒れ始めた。
思い悩んだ挙句、リスクを覚悟で復活させることにした。
これでいつアカウント停止くらってもおかしくない状態になったわけだ。まぁそうなったら運が悪かったと思って諦めるしかない。
ちなみにあと2回警告喰らったらアカウント停止である。
モノクローム
このアルバムの動画で使っている演奏クリップは全てモノクロにした。偶然ではなくて、あえてそうした。
アルバムのジャケットに対するちょっとしたオマージュみたいなもんだ。
色が使えないとワンパターンになっちゃうだろうな…とは思ってた。動画はすべて自撮りなのでアングルとか凝れない。だから色でバリエーションをつけてきた。それを自ら封印するんだから単調になるに決まってる。
案の定ワンパターンになってしまった。
新たな発見
今回の製作過程で気が付いたこと一覧。
僕なりの解釈なので、違うところはあるかもしれないけど。
- It Won’t Be LongのBメロでジョージはちょっとアルペジオっぽく弾いてる。
- All I’ve Got To Doのイントロはエレアコだと思う。メインパートのアクセントはグレッチの音に聞こえるのでイントロはジョンってことかな?
- All My Lovingのジョンのパート。Eはローコードじゃなくて1弦からG#-E-B-G#を押さえるフォーム。こまかいことだけどここじゃないと「上がってくる」感じがしない。ちなみにDはローコードだけど相変わらずF#を押さえるフォーム。ジョンはいつもこうだが、慣れてないとしんどい。
- All My Lovingのベースが最終バースで音を外してる。ミスか意図的かは不明。多分ミスだと思う。
- Don’t Bother Meのリードギターにはかなり深いトレモロが掛かってる。エフェクターじゃなくて多分VOXのアンプで作った音。でも間奏はオーバーダブなので普通の音。
- Little Childのピアノは今まで弾いてたものより1オクターブ下だった。
- Till There Was Youのリードギター、シンコーのスコアでは断片的にしか書かれてないが全編鳴ってる。
- Please Mister Postmanの冒頭の"Wait !"に合わせてC#の音が聴こえる。ギターか?
- Roll Over Beethovenのリードギターはチョーキングじゃなくてスライドを多用してるっぽい。
- Roll Over Beethovenの最終バース’oughta see’のところでポールがミストーン。
- Hold Me Tightのギターリフは単音なぞりじゃなくてコードフォームを基本に弾く。
- You Really Got A Hold On Meのリードギター。ピアノとユニゾンになる部分はシンコーのスコアの1オクターブ上。
- I Wanna Be Your Manのリードギター、AメロとBメロでピックアップを切り替えてる気がする。それともオーバーダブなのかな?
- I Wanna Be Your Manにタンバリンが。
- Devil In Her Heartのギターリフ、基本2音だが最初だけ3音にした方が雰囲気が出る気がした。
- Not A Second Timeのピアノ、間奏前のF#はどうやらミスタッチらしいのだがスケールトーンなので別に違和感ない。逆にいい味出してると思う。
- Moneyのギターリフは単音じゃなくて複音弾き。
- Moneyはモノラル盤しか聴いたことがなかった。イントロのリムショットはステレオ版には入ってないってことを最近知った。で、ステレオ版はギターが前小節から引っ掛けで入ってる。今回はモノラル・ステレオどっちをマスターにしよう…と悩んだ挙句リムショットもギターの引っ掛けも残すことにした。
さて、お次は・・・
A HARD DAY’S NIGHTのリミックスと動画作り。
このアルバムのミキシングは苦手なのだ。12弦ギターもあるし。頑張らなくちゃ。