This Boy こいつ – The Beatles
あいつは
僕の恋人を連れ去ってしまった
いつか後悔することになるのに
でもこの僕は
君にまた戻ってきて欲しいんだ
1963年に発売されたビートルズ5枚目のオリジナル・シングルのB面 (A面は「抱きしめたい」)。ジョン・レノンとポール・マッカートニーの共作。
ジョージ・ハリスンによればジョンとポールはモータウンの大御所ウィリアム・スモーキー・ロビンソンのスタイルに触発されてこの曲を書いたとのこと。ライブ演奏の時にはジョン、ポール、ジョージの3人が1本のマイクに向かって歌っていた。
映画A HARD DAY’S NIGHT用にジョージ・マーチンがこの曲のオーケストラ・アレンジを製作しリンゴ・スターがひとりで川辺をうろつくシーンで使用された。これは「リンゴのテーマ」として米国版のサウンドトラックのみに収録された。
しかしこの「こいつ」っていう邦題はどうにかならないものか。
Just my attempt at writing one of those three-part harmony Smokey Robinson songs. Nothing in the lyrics… just a sound and a harmony. There was a period when I thought I didn’t write melodies… that Paul wrote those and I just wrote straight, shouting rock 'n roll. But of course, when I think of some of my own songs– 'In My Life,’ or some of the early stuff– 'This Boy,’ I was writing melody with the best of them.
スモーキー・ロビンソンみたいな3声ハーモニーの曲を書いてみようとしたんだ。歌詞はどうでもよくて…音とハーモニーだね。
僕はポールと違ってメロディーを書かない、ただストレートなロックンロールを叫ぶんだって思ってた時期があって…でも、自分が書いた曲を思い出してみると、例えば「イン・マイ・ライフ」とか、もっと以前に書いた「こいつ」とか、僕はもちろんメロディーも書いてたんだ。かなり良いものをね。
ジョン・レノン(1980)
Fabulous. And we just loved singing that three-part too. We’d learned that from: (sings) 'To know know know her is to love love love her…’ We learned that in my dad’s house in Liverpool.
素敵な曲さ。僕らは3パートで歌うのも大好きだった。これは(歌う)’To know know know her is to love love love her…’でマスターした。リバプールの父の家で覚えたんだ。
ポール・マッカートニー(1988)
Environment
Musical Score
History
2024.02.25: version 2.1 (スコア動画用)
2015.07.05: version 2.0
2004.05.11: version 1.0
Diary
- 宅録日記・This Boy 02 (2024/02/24)
- 宅録ビートルズ・2周目 – SINGLE COLLECTION総括 (2015/07/19)
- This Boy こいつ – The Beatles (2015/07/05)
- 宅録ビートルズ・2周目 362 (2015/07/05)
Sources
- Wikipedia English, 日本語
- The Beatles Interviews Database