THE BEATLES (White Album) – THE BEATLES

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Side A

  1. Back In The U.S.S.R.
  2. Dear Prudence
  3. Glass Onion
  4. Ob-La-Di Ob-La-Da
  5. Wild Honey Pie
  6. The Continuing Story Of Bungalow Bill
  7. While My Guitar Gently Weeps
  8. Happiness Is A Warm Gun

Side B

  1. Martha My Dear
  2. I’m So Tired
  3. Blackbird
  4. Piggies
  5. Rocky Raccoon
  6. Don’t Pass Me By
  7. Why Don’t We Do It In The Road ?
  8. I Will
  9. Julia

Side C

  1. Birthday
  2. Yer Blues
  3. Mother Nature’s Son
  4. Everybody’s Got Something To Hide Except Me And My Monkey
  5. Sexy Sadie
  6. Helter Skelter
  7. Long Long Long

Side D

  1. Revolution 1
  2. Honey Pie
  3. Savoy Truffle
  4. Cry Baby Cry
  5. Revolution 9
  6. Good Night

宅録総括&全曲連続再生


 
1968年11月22日に発売されたビートルズ唯一の2枚組のアルバム。彼ら自身が設立したアップル・レコードから発売された最初のビートルズのアルバムでもある。白一色のジャケットを冠して「ホワイト・アルバム」と呼ばれることが多い。
前作までのサイケデリックな雰囲気は影をひそめ、アレンジはバンドパフォーマンス系のシンプルなものが多い。しかしそれでも収録されている楽曲は多彩で現代音楽の全ての要素が詰まっていると好意的に評される反面、ソロ作品の集合体といった趣もあり、SGT.PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BANDと比べると全体に散漫でまとまりが無いと評されることもある。

タイトルに反して、このアルバムでは4人の共同作業が非常に少なかった。メンバーはそれぞれの音楽を膨らませ、自分勝手に曲をつくるようになっていく。他のメンバーのやることにはもうあまり関心がなくなっていた。セッションの途中からは8トラック・レコーダーが導入されたため4人が同時に演奏する必然性無くなったこともこの個人主義の助長に一役買っている。
ポール・マッカートニーの完全主義に嫌気がさしたリンゴ・スターはスタジオを飛び出して1週間戻らない。ジョージ・ハリスンもアルバム1枚につき自分の曲が2曲という割り当てに不満を募らせ始める。ジョン・レノンが連れてきた新しい人物がスタジオに緊張を生む…レコーディングにまつわる様々な状況からビートルズ崩壊の始まりとも言われる作品でもある。

プロデューサーのジョージ・マーティンは、曲を絞って1枚のアルバムとすべきという意見であったが、最終的にはメンバーの主張が押し通された。
ジョージの"While My Guitar Gently Weeps"にリードギターとしてエリック・クラプトンが参加したのは有名な話。

サイケデリック調の派手なデザインのジャケットが多かった当時、彼らはそれに露骨に反するかの如く自分たちの新作を真っ白なジャケットで包んだ。タイトル"THE BEATLES"をエンボス加工し、通し番号が振られただけの潔いジャケットは逆に新鮮なものであった。SGT.PEPPERと同じくアルバムには付録がありメンバー4人のポートレイト、裏面には歌詞が印刷された様々な写真を散りばめたコラージュ・ポスターが添えられていた。これは難解になっていく自分たちの歌詞を少しでも聴き手に理解してもらおうという試みでもある。なお当時の欧米ではレコードに歌詞カードを添える習慣はなかった。


更新履歴:

2018.02.12 While My Guitar Gently Weeps再録。ver.2.1.0
2013.11.20 version 2.0録音終了
2013.01.07 version 2.0録音開始
2005.08.28 Blackbirdを2ndテイクに差し替え
2005.08.25 Why Don’t We Do It In The Road ?を2ndテイクに差し替え
2003.09.30 録音終了→CD作成
2003.06.08 録音開始


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