The Continuing Story Of Bungalow Bill – The Beatles

The Beatles,THE BEATLES (White Album)

composed by John Lennon & Paul McCartney ©1968 Northern Songs Ltd.
 

おーい バンガロー・ビル!
キミはなにを殺したんだい?

 
ビートルズが1968年にリリースしたアルバムTHE BEATLES (White Album)の6曲目。クレジットはLennon – McCartneyだが実質的にはジョン・レノンの作品である。
曲中オノ・ヨーコがメインボーカルをとっている部分がある。ほんの1小節とはいえ、彼らの曲でメンバー以外がソロボーカルを取るのは後にも先にもこれだけだ。
ジョンによればこの曲はアメリカ西部開拓史時代に約数100万頭の野牛を殺してヒーローとなったバッファロー・ビルことウィリアム・コーディ少佐のその後の物語、という意味で作ったものだとのこと。"Buffalo Bill"をそのままタイトルにするわけにいかないので、これをちょっともじって「バンガロー・ビル」という架空の名前にした。
このBillと彼の母親のモデルはジョンがインドに滞在している時に出会ったアメリカ人のナンシーとリチャードのクック親子。この親子を嫌っていたジョンが、リチャードが彼女と虎狩りに行ったという話を聞いてこの詞を思いついた。
ジョンの二人への反感は、"He’s the all American bullet-headed saxon mother’s son (アメリカ人らしいとんがり頭のサクソン系の母の息子)"、"If looks could kill it would have been us instead of him (恐ろしく見えたからといって虎を殺していいなら、殺されるべきは人間の方じゃないか) “という皮肉めいた歌詞にあらわれている。
冒頭のスパニッシュ・ギターはメンバーの誰かが弾いているのではなく、レコーディングに使用していたメロトロンのサンプル音源をそのまま使用している。ちなみに初期のCDでこの部分は前曲「ワイルド・ハニー・パイ」のアウトロ扱いされていたためにトラック選択するといきなり♪Hey Bungalow Bill の歌い出しから始まる仕様になっていた。拍手の後にジョンの"Eh, up ! (リバプール訛の英語で『えっ、ちくしょう』という意味)" という掛け声が入って終了する。アルバムでは間髪入れずに次の曲「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」が始まるため、「バンガロー・ビル」の終わりであると同時に次曲のスタートの合図のような印象もある。


John Lennon (1980)
Oh, that was written about a guy in Maharishi’s meditation camp who took a short break to go shoot a few poor tigers, and then come back to commune with God. There used to be a character called Jungle Jim, and I combined him with Buffalo Bill. It’s a sort of teenage social comment song, and a bit of a joke. Yoko’s on that one, I believe.

Paul McCartney (1994)
I remember John singing 'Bungalow Bill’ in Rishikesh. This is another of his great songs and it’s one of my favorites to this day because it stands for a lot of what I stand for now. 'Did you really have to shoot that tiger’ is its message. 'Aren’t you a big guy? Aren’t you a brave man?’ I think John put it very well.

My Recording Data

ベース演奏がレフティー仕様になってるのは画面を反転させたためで、実際は右で弾いてます。でもポールは左だし…まぁこういうのもありかな、と。
楽器編成はシンプル。あれこれ調べてて意外だったのはオープニングのギターとBメロのマンドリンのようなトレモロとエンディングのトロンボーンのような音はすべてメロトロンだった、ということ。
最後の「拍手」は、6歳の息子とふたりでマイクの前でパチパチやりました。ちょっとした記念。(^^;

 

Environment

HostApple iMac MC509J/A
ApplicationApple Logic Pro 9.1.7
Audio I/FRoland UA-55

 

Tr.1 :: Drums

  • exs24 – Brush Kit
  • Chan EQ > Space Dsn > Limiter
  • NIのABBEY ROAD 60S DRUMMERにブラシの音が無いのでexs24のライブラリの音を使用。

 

Tr.2 :: A.Guitar 1

  • Antonio Sanchez AS1027
  • Chan EQ > Space Dsn
  • イントロのみ

 

Tr.2 :: A.Guitar 2

  • YAMAHA FG-520 TBS
  • Chan EQ > Exciter > Compressor > Space Dsn > Sample Dly
  • 原曲はちょっとガチャガチャした感じの音に聞こえたのでサウンドホール付近にマイクを立ててさらにexciterをかけた。

 

Tr.4 :: Bass

  • Rickenbacker 4001 C64 (P.U.select = front)
  • Guitar Rig
  • ピック弾き。フルトーン。

 

Tr.5 :: Tambourine 1

  • Tambourine (Headless)
  • Limiter > Chan EQ > Space Dsn

 

Tr.6 :: Tambourine 2

  • Tambourine (Headless)
  • Limiter > Chan EQ > Sample Dly
  • エンディングの4音だけ別のタンバリンの音が聴こえた気がしたので配置。まぁ無くてもいいのかもしれないけど。一応。

 

Tr.7 :: Tremolo Guitar

  • KONTAKT 5 – Nylon Guitar
  • Chan EQ > Sample Dly
  • スローテンポのBメロのバックで鳴っているマンドリンのようなトレモロフレーズ。これ、原曲ではメロトロンで弾いたものなんだそうだ。3回目のベンドアップはギターやマンドリンでは出せない音。ここはパラメーターオートメーションで2オクターブスイープさせた。

 

Tr.8 :: Trombone

  • KONTAKT 5 – Trombone
  • Sample Dly
  • エンディングに鳴っているトロンボーンのような音。これも原曲ではメロトロンなんだそうだ。

 

Tr.9 :: Percussion

  • exs24 – Percussion Kit
  • Exciter > Space Dsn
  • なんだか知らないけどジャカジャカ鳴ってる打楽器が聴こえる。ライブラリにたまたま近い雰囲気の音があったので置いてみた。

 

Tr.10, 11 :: Applause

  • Hand clapping of my son & me
  • Space Dsn
  • マイクの前で6歳の息子とふたりで拍手した音を2テイク録音して重ね合わせ。彼はレコーディングにあまり乗り気じゃなかったんだけど、それが功を奏して原曲に近い雰囲気が出せた。ような気がする。

 


History

2013.02.17: version 2.0
2003.06.23: version 1.0

Diary


 


Sources