From Me To You – The Beatles

SINGLE COLLECTION,The Beatles

composed by John Lennon & Paul McCartney
©1963 Northern Songs Ltd.

1963年に発売されたビートルズ3枚目のオリジナル・シングルのA面(B面は「サンキュー・ガール」)。ジョン・レノンとポール・マッカートニーの共作。

雑誌「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」の読者コーナー「フロム・ユー・トゥ・アス」からヒントを得て、ヘレン・シャピロと一緒に回ったツアーの最中に「移動中の車中で暇つぶしに」書いた曲だとはジョンとポールの弁。

「ブルースっぽすぎたからシングルにはどうかと思ったけど、ハーモニカを入れたらビートルズっぽくなったからこれならいいだろう、ということになった」(ジョン)
「ミドルエイトでドミナントのマイナーを使ったんだ。これはちょっとした進歩だった。これをきっかけに思ったような曲作りができるようになった」(ポール)

全英チャートで初のNo.1を獲得。7週連続で1位を維持した。
因みに、この曲の前に全英1位だったのはジョージ・マーチンがビートルズのセカンドシングル用に用意したものの結局リリースされずジェリー・アンド・ザ・ペースメーカーズのデビュー曲として世に出た「恋のテクニック」だった。

英国でのリリースから2ヶ月後、1963年6月に米国の歌手Del Shannonがこの曲をカバーしてビルボードの77位まで上昇。これが「コンポーザー」としてのLennon – McCartney初の全米トップ100へのランクインになった。

'From Me To You.’ It could be done as an old Ragtime tune… especially the middle-eight. And so, we’re not writing the tunes in any particular idiom. In five years time, we may arrange the tunes differently. (jokingly) But we’ll probably write the same old rubbish !!

「フロム・ミー・トゥー・ユー」は古いラグタイム音楽になり得た曲だ。特にミドルエイトはね。だから僕らは特別な言い回しを使わなかった。この先5年間でこの曲を別のアレンジでやるかもしれない…(冗談めかして)でもきっと同じように古臭いものになるんだろうね!

ポール・マッカートニー (1964)

We were writing it in a car, I think… and I think the first line was mine. I mean, I know it was mine. (humms melody) And then after that we just took it from there. We were just writing the next single. It was far bluesier than that when we wrote it. The notes, today.. you could rearrange it pretty funky.

たしか車の中で書いたんだ、最初の部分は僕が作ったんだと思う。それからふたりで続きを書いた。次のシングルのためにね。最初はもっとブルースっぽかったんだ。ファンキーなアレンジにもできる曲なんだよ。

ジョン・レノン (1980)

The thing I liked about 'From Me To You’ was it had a very complete middle. It went to a surprising place. The opening chord of the middle section of that song heralded a new batch for me. That was a pivotal song. Our songwriting lifted a little with that song. It was very much co-written.

「フロム・ミー・トゥー・ユー」で印象的だったのはミドルエイトだね。衝撃的だったよ。この部分の最初のコードは僕らを新しい世界に導いてくれたんだ。この曲で僕らの曲作りのレベルはちょっと上がった。そういう点で重要な曲なんだ。ふたりの共作だよ。

ポール・マッカートニー (1994)

Environment

Musical Score

History

2015.07.19: version 2.0
2004.05.08: version 1.0

Diary


 

Sources