宅録ビートルズ・2周目 323
Get Back (single edition)
Beat Mapping, Drums, Guitar x2 , Bass, E.Piano, Mixing, Release (2.0.0)
- アルバム版のデータを引っ張り出し、冒頭と最後のSEをカットしてテンポマップ切り直し。
シングル版は一旦ブレークした後にドラムのフィルインからアウトロが始まってフェードアウトで終わる。SEを抜いて小節が変わったのでイチからテンポマップを作リ直したのだが、終わってみればこのアウトロ以前の部分のテンポはアルバム版と完全に一致していた。
「アルバム版とシングル版は別テイク」みたいな説を何かで読んだことがあるんだけど、別テイクでテンポが途中の揺れ含めてこれほどまでに一致することなんてあるんだろうか?ポールの歌い方とか、ジョンとジョージのフレーズとか、「あれは即興」と本人が言ってたビリー・プレストンのソロとか、何もかも一緒に聴こえる。同じテイクだと思うんだけどなぁ…。 - テンポが同じなのでアルバム版と共通する部分のテイクはオーディオデータも含めて全楽器流用が可能。ただしアウトロは追加で録音しなくちゃいけない。音のばらつきがあるとよくないと思ったのでオーディオ録音のパートであるギターx2&ベースはアタマから再録音することにした。一方ドラムとエレピはMIDIリージョンなのでメイン部分は流用。アウトロだけ追加した。
- ベースのセッティングはアルバム版と同じ。Hofner 500/1 Vintage 62でTreble=off、Bass=on、Solo。
- ジョンのパートはEpiphone Elitist CASINO。アルバム版はミックスポジションで録音したが今回はフロントだけにした。トーンは5くらい。なんかこの方がしっくりきた。
- ジョージのパートはGibson Les Paul Traditionalのミックスポジション。
この曲、画的には映画で使われたルーフトップの印象が強いので「ジョージ=オールローズのテレキャスター」というイメージがある。チャキチャキしたミュート気味のカッティング主体のフレーズも「テレキャスです」的な洗脳効果抜群だ。
でもリリース版はルーフトップのテイクじゃなくてそれ以前にスタジオで録音したもの。ってことは、テレキャスじゃない可能性もある。アルバム版を宅録ってた時はテレキャス持ってないので同じシングルコイルタイプのストラトで弾いた。なんとか近い音を作ろうと四苦八苦したが、なんか最後までうまくいかなかった。
今回レスポールで弾いてみたら、ミックスポジションの音が思った以上にきっちりハマった感じがした。
別にレスポールでチャキチャキのカッティングしちゃいけない、ってわけでもないし。というわけで、「この曲のジョージはレスポールだった」に一票!(笑)
- ビデオでリンゴの叩き方を見ていて大事なことに気がついた。
メインの「タッタカ・タッタカ」というスネア。曲に独特のスピード感を与えている重要なフレーズだ。
リンゴは左手で「タッタカ」の「タッ」を打って、「タカ」は右手で2度打ちをしてる。ひょっとしたら続く「タッ」も含めて3度打ちかもしれない。なるほど。これだ。この打ち方だったんだ。
これまで「タッ」は右手、「タカ」は右左交互に16分やや後ノリ、だと思ってた。でもこれだとどうしても鼓笛隊のマーチみたいになっちゃう。台無しだ。
リンゴの真似してみたらあら不思議。ちゃんとあの雰囲気になった。こういうことをサラッとやってのけてしまうリンゴ。
あらためて天才だと思った。ビートルズなドラマーには常識的な話なのかな?
僕は今回初めて知った。
いい勉強&練習になった。 - ミキシング。動画も作ってサイト更新。
Let It Beと同じくアルバム版のデータが流用できたのであまり時間がかからなかった。
Diary & Music
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