Yellow Submarine – The Beatles
composed by John Lennon & Paul McCartney ©1966 Northern Songs Ltd.
僕の生まれた街に
船乗りの男が住んでいた
彼は僕らに
潜水艦での生活を話してくれた
ビートルズが1966年にリリースしたアルバムREVOLVERの6曲目。クレジットはLennon – McCartneyだが実質的にはポール・マッカートニーの作品で、最初からリンゴ・スターに歌ってもらうことを前提に作られた。
サウンド・エフェクトはジョン・レノンのアイデアによるもので、全てスタジオ内で手作りされた。ジョンがストローでコップの水を拭き、ジョージ・ハリスンはバケツで波の音を出し、ジョンとポールは乗員の物まねもしている。
子供向けの歌なので歌詞は簡単であるが、歌詞の裏の意味を必要以上に読もうとするのが好きな一部評論家から「薬物についての歌なのではないか」と憶測されたこともあった。これに対してポールは後年「『イエロー・サブマリン』がドラックソングだなんて、『パフ・ザ・マジック・ドラゴン』が麻薬中毒患者についての歌だという解釈と同じくらい馬鹿げている」と語っている。
REVOLVERのモノラル盤ではイントロのギターが歌入りと同時のGbから入っているが、ステレオ盤は1拍おいてDb7から入る。また3バース目でリンゴのメイン・ボーカルに対するポールの合いの手がモノラル盤では1節目"life of ease"から入るがステレオ盤では2節目"Everyone of us"から入るという違いがある。
1968年に公開されたアニメーション映画YELLOW SUBMARINEの主題歌に採用され、翌1969年にリリースされた同名のサウンド・トラック・アルバムの1曲目に再度収録された。サントラのモノラル版はREVOLVERのステレオ盤をモノラル化したものなので、REVOLVERのステレオ・モノラル版で聴かれた差異は存在しない。
日本では1982年にこの曲を題材にした「イエロー・サブマリン音頭」が発売された。プロデューサーの大滝詠一が音頭にアレンジし、歌詞は原曲の詞を松本隆が日本語に訳しつつ一部で原曲を利用し、女性民謡歌手の金沢明子が歌った。
It’s a happy place, that’s all. You know, it was just… We were trying to write a children’s song. That was the basic idea. And there’s nothing more to be read into it than there is in the lyrics of any children’s song.
楽しい歌だよ。それが全てさ。僕らは子供向けの歌を書こうとしたんだ。歌詞にそれ以上の意味なんてなにもないよ。
Paul wrote the catchy chorus. I helped with the blunderbuss bit.
ポールが書いたキャッチーな曲さ。雰囲気作りは僕も手伝ったよ。
'Yellow Submarine’ is Paul’s baby. Donovan helped with the lyrics. I helped with the lyrics too. We virtually made the track come alive in the studio, but based on Paul’s inspiration. Paul’s idea. Paul’s title… written for Ringo.
「イエロー・サブマリン」はポールの曲だ。ドノバンが歌詞を手伝ってくれた。僕も手伝ったよ。スタジオで皆で作ったけど、基本的にはポールの思いつきでポールのアイデアでポールの考えたタイトルさ。リンゴのために書いたんだ。
I wrote that in bed one night. As a kid’s story. And then we thought it would be good for Ringo to do.
夜に寝床で書いた。子供のお話さ。リンゴが歌ったらきっといいものになると思ったんだ。
I was laying in bed in the Asher’s garret, and there’s a nice twilight zone just as you’re drifting into sleep and as you wake from it– I always find it quite a comfortable zone. I remember thinking that a children’s song would be quite a good idea… I was thinking of it as a song for Ringo, which it eventually turned out to be, so I wrote it as not too rangey in the vocal. I just made up a little tune in my head, then started making a story– sort of an ancient mariner, telling the young kids where he’d lived. It was pretty much my song as I recall… I think John helped out. The lyrics got more and more obscure as it goes on, but the chorus, melody and verses are mine.
ジェーン・アッシャーの家の屋根裏部屋のベッドで横になってたんだ。絶妙な明るさの場所でね。そこでウトウトしていた時にこの子供向けの曲のアイデアをひらめいた。で、これはリンゴに歌ってもらったらいいんじゃないかと思ったからボーカルはあまり音程の動きがないものにしたよ。頭の中に旋律を思い浮かべて、年老いた船乗りが若者たちに海の生活を語るっていうストーリーを考えた。そうだな…たしかジョンにも手伝ってもらった。歌詞はどんどん曖昧なものになったけど、コーラスとメロディーは僕が書いたんだ。
Paul came up with the concept of 'Yellow Submarine.’ All I know is just that every time we’d all get around the piano with guitars and start listening to it and arranging it into a record, we’d all fool about. As I said, John’s doing the voice that sounds like someone talking down a tube or ship’s funnel as they do in the merchant marine. (laughs) And on the final track there’s actually that very small party happening! As I seem to remember, there’s a few screams and what sounds like small crowd noises in the background.
ポールが「イエロー・サブマリン」のコンセプトを持ってきた。僕らはいつものようにギターを持ってピアノの周りに集まってメロディーを聞かせてもらってアレンジのアイデアを練ったんだ。ジョンが船の配管だか煙突だかを通したような声を作って(笑)。ああ、そういえば最後にちょっと楽しいことが起こったのを覚えてるよ。その時の声が背後で群衆の雑踏みたいな雰囲気を作ってるよ。
Recording Data
Environment
HostApple iMac MC509J/A
ApplicationApple Logic Pro 10.2.3
Audio I/FRoland UA-55
Tr.1 :: Drums
- KONTAKT 5 – NI ABBEY ROAD 60S DRUMMER
- Channel EQ > Compressor > Space D > Limiter
Tr.2 :: Snare (Open Rim)
- exs24 – Real ACO Drums – Standard Kit
- Channel EQ > Compressor > Space D > Limiter
Tr.3 :: Bass
- Rickenbacker 4001 C64 (front – full)
- Guitar Rig > Compressor
Tr.4 :: A.Guitar
- Headway HD-113 SE/STD
- Channel EQ > Compressor > Limiter > ADT
- 全弦半音下げる。今はステレオ版の方がよく知られているが今回のコピーはインストなので音の空白を少なくためモノラル盤にならってアタマのGbから音を出した。
Tr.5 :: Timpani
- KONTAKT 5 – Timpani Hits
- Channel EQ > Limiter
- フェードアウトのエンディングにオーバーダブされているパート。実際はマーチングの大太鼓なんだそうで。
Tr.6 :: Tambourine
- Tambourine (Headless)
- Channel EQ > Space D > Limiter
Tr.7 :: Trumpet
- KONTAKT 5 – Trumpet
- Channel EQ > Exciter > Limiter
Tr.8 :: Horn
- KONTAKT 5 – French Horn
- Channel EQ > Exciter > Limiter
Tr.9 :: Trombone
- KONTAKT 5 – Trombone
- Channel EQ > Exciter > Limiter
Tr.10 :: Tuba
- KONTAKT 5 – Tuba
- Channel EQ > Exciter > Limiter
Tr.11 :: Sound Effect 1
- Bit Crusher > Channel EQ > Exciter > Space D > Limiter
- セリフ系
Tr.12-14 :: Sound Effect 2-4
- Space D > Limiter
- 効果音系。自前で用意したものもあればネットで拾ったものもある。
History
2016.07.03: version 2.1
2011.10.30: version 2.0
2005.08.07: version 1.1
2002.12.11: version 1.0
Diary
- 宅録ビートルズ・2周目 – REVOLVER総括 (2016/08/14)
- Yellow Submarine – The Beatles (2016/07/03)
- 宅録ビートルズ・2周目 445 (2016/07/03)
- 宅録ビートルズ・2周目 088 (2011/10/31)
Sources
- Wikipedia English, 日本語
- The Beatles Interviews Database
Extra Take
- 2011.12.11.
東芝EMI主催の「ビートルズ みんなで歌おうコンテスト」に応募するために製作した動画。
バッキングはver.2.0。サビの部分を当時5歳の息子に歌ってもらった。それ以外は僕が歌入れ。
僕がビートルズをよく聴いているせいで彼も数曲把握していてたまに歌っている。もちろん英語を話せるわけではないので「歌」といっても耳から入ってきた音をそのままプレイバックしているだけなのだが…それでもまぁなんとなくそれっぽくは聞こえるものだ。
♪We all live in a Yellow Submarine
は、彼的には
♪ケーヨーデイツー やむさむりこんなんじゃさすがに最優秀賞は取れなかったけど、コンテストのサイトには「ピックアップ」として掲載してもらえた。