Free As A Bird – The Beatles

BONUS TRACKS,The Beatles

composed by John Lennon ©1980 Lenono Music Ltd.
 

鳥のような自由
それが次に訪れる素晴らしいこと
鳥のように自由に

 

ビートルズが1995年12月4日にリリースしたシングル盤。彼らとしては1970年の「レット・イット・ビー」以来の25年ぶりの新譜で、英国では初登場2位。アルバム「ザ・ビートルズ・アンソロジー 1」の1曲目にも収録されている。

故ジョン・レノンの未完成曲に残りの3人のメンバー、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが手を加えて完成させた。プロデューサーはビートルズの殆どの楽曲を手がけていたジョージ・マーティンが聴覚の衰えを理由に断ったため代わりにジョージ・ハリスンと仲が良かったELOのジェフ・リンが担当した。

1994年。「ビートルズ・アンソロジー」の企画が進む中でポールがオノ・ヨーコに「彼(ジョン)の未発表曲はない?」と尋ねた。ヨーコはジョンが残していた未発表曲のデモテープをポールに渡し、レコーディング・セッションが始まった。

テープはマルチトラックではなくモノラルのカセットテープでジョンの弾くピアノと歌声が一緒に録音されたものだった。ここからジョンの声だけ抜き出すなどというのはほとんど不可能に思われたがジェフが細心の注意を払って雑音とピアノを可能な限り消すことに成功した。

ポール曰く、ジョンのことを考えていちいち感傷的になるのを抑えるために「自分のパートを早々と済ませたジョンが『あとはやっといてくれ』 と休暇に出かけてしまった」と考えるようにしていた。ジョンが完成させていなかったミドルエイトの歌詞と後半部の間奏は新たにジョージとポールとで書き下ろした(元々この「未完成な」曲が選ばれた理由は「またジョンと一緒に曲を作れるから」だった)。

セッション当初はジョンがいないことに寂しさを感じていた3人だったが、次第にジョンをダシにして笑うこともできるようになってきた。「ああ、また外れた。いつもジョンが調子を外すんだ」などと言い合う光景を前にリンゴは「まるでビートルズじゃないか!」と言ったという。
アウトロでジョージが弾くウクレレの音に紛れてジョンの声で"Made (by) John Lennon"と聞こえる箇所がある。これはジョンがビートルズ時代にたまたま言った「よくやったね」と言う言葉を逆回転させたもの。

この仕事を通じてジェフの手腕を高く評価したポールは、直後に製作を開始したソロ・アルバムFLAMING PIEでリンを共同プロデューサーに起用した。

 


Paul McCartney (1994)
She was there with Sean … and she played us a couple of tracks. There were two newies on mono cassettes which he did at home … I checked it out with Sean, because I didn’t want him to have a problem with it. He said, “Well, it’ll be weird hearing a dead guy on lead vocal. But give it a try." I said to them both, “If it doesn’t work out, you can veto it." When I told George and Ringo I’d agreed to that they were going, “What? What if we love it?" It didn’t come to that, luckily. I said to Yoko, “Don’t impose too many conditions on us, it’s really difficult to do this, spiritually. We don’t know, we may hate each other after two hours in the studio and just walk out. So don’t put any conditions, it’s tough enough."
 
彼女(ヨーコ)とショーンが僕らに何曲か聴かせてくれた。彼(ジョン)が自宅でモノラルカセットに録音した新曲が2曲あったんだ。ショーンには迷惑をかけたくなかったからどうすべきかを彼に聞いたら「うーん、死んだ人がリードボーカルってのはちょっと変な感じだけど、よかったらやってみてよ」と答えた。僕は彼らに「もし仕上がりに満足しなければ(発表を)拒否していい」と言って一旦引き受けた。ジョージとリンゴにそのことを話したら「マジかよ。もし僕らがその曲を気に入ってたらどうするんだい?」って言われたよ。最終的に拒否されなくてよかったんだけどね。僕はヨーコにこうも言った。「僕らにあれこれ条件を課さないで欲しい。これは本当に難しいことだから。精神的にね。わからないけど、僕らはスタジオで2時間も一緒にいたらお互いが嫌になって出ていっちゃうかもしれない。だから注文は一切なしだ。今ですら十分キツいんだからね」

My Recording Data

Environment

HostApple iMac MC509J/A
ApplicationApple Logic Pro 10.3.1
Audio I/FNative Instruments KOMPLETE AUDIO 6

 

Tr.1 :: Drums

  • KONTAKT 5 – NI ABBEY ROAD 60S DRUMMER
  • Channel EQ > Compressor > Space D > Limiter

 

Tr.2 :: Snare

  • KONTAKT 5 – NI ABBEY ROAD 60S DRUMMER
  • Channel EQ > Compressor > Space D > Limiter

 

Tr.3 :: Tambourine

  • Tambourine (Headless)
  • Channel EQ > Space D > Limiter

 

Tr.4 :: Maracas

  • Channel EQ > Compressor > Spread > Limiter

 

Tr.5 :: Bass

  • FGN NCJB-10R (all-full)
  • Guitar Rig > Compressor
  • 原曲はLow-Bの5弦だけど持ってないので普通の4弦で

 

Tr.6 :: A.Guitar 1

  • Headway HD-113 SE/STD
  • Channel EQ > Compressor > Limiter > ADT

 

Tr.7 :: A.Guitar 2

  • Headway HD-113 SE/STD
  • Channel EQ > Compressor > Limiter > ADT

 

Tr.8 :: E.Guitar 1

  • Gibson Standard Historic 1958 Les Paul (treble – full)
  • Guitar Rig > Channel EQ > Compressor > ADT

 

Tr.9 :: E.Guitar 2

  • Gibson Les Paul Standard Historic 1958 Les Paul (treble – full)
  • Guitar Rig > Channel EQ > Compressor > ADT
  • スライドギター

 

Tr.10 :: Piano 1

  • exs24 – Steinway Grand Piano
  • Channel EQ > Chorus > Exciter > Space D

 

Tr.11 :: Piano 2

  • exs24 – YAMAHA Grand Piano
  • Channel EQ > Exciter > Space D > Compressor

 

Tr.12 :: Keyboard 1

  • exs24 – ES E
  • Channel EQ > Compressor

 

Tr.13 :: Keyboard 2

  • Sculpture
  • Pitch Shift

 

Tr.14 :: Ukulele

  • Famous FU-150
  • Channel EQ > Compressor > Limiter > Space D > ADT

 

Tr.15 :: Drums 2

  • exs24 – Real ACO Drums
  • Channel EQ > Compressor > Space D > Limiter

 

Tr.16 :: Ambient

  • exs24 – Busy Hotel Lobby

 

Tr.17 :: Applause

  • Space D
  • The Continuing Story Of Bungalow Billの時に録ったやる気のない拍手

 


History

2017.05.18: version 2.0
2004.08.07: version 1.0

 

Diary & Music


 


Sources