Layla 【いとしのレイラ】 – Derek & The Dominos

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composed by Eric Crapton & Jim Gordon ©1970 Throat Music Ltd.
 

ひとりぼっちでどうするんだい?
もう誰も待ってくれやしない
ずっと逃げ隠れしてたんだ
愚かなプライドのせいで

 

laylaアメリカのロックバンド、デレク・アンド・ザ・ドミノスのアルバム「いとしのレイラ(Layla and Other Assorted Love Songs)」のタイトル曲。作詞・作曲はエリック・クラプトンとジム・ゴードンで、ギターがメインの前半部分がエリック、ピアノがメインの後半部分がジムによるもの。プロデューサーにはトム・ダウド、スライドギターでデュアン・オールマンも参加してエリックとバトルのような演奏を繰り広げていたという。

1966年、ビートルズのジョージ・ハリスンは映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! 」の撮影時に出会ったモデルのパティ・ボイドと結婚した。ほどなくしてジョージはエリックとも出会って親交を深めていった。エリックはビートルズの「ホワイトアルバム」でジョージ作の「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」にギターで参加し、ジョージはクリームの「グッバイ・クリーム」の「バッジ」を共同で作曲。"L’Angelo Misterioso"の変名でギターを演奏、録音に参加した。この頃、クラプトンはジョージの妻パティと恋に落ちていく。

「いとしのレイラ」は12世紀のペルシア文学の詩人、ニザーミー・ギャンジェヴィーによる「ライラとマジュヌーン」からインスパイアされた。クラプトンはこの曲を書いた時、イスラム教に改宗した友人のイアン・ダラスから聞いた「父親に結婚を禁じられた月の王女と彼女を絶望的に恋する若者マジュヌーンが気が狂ってしまう」という話に深い感銘を受けていた。「イアン・ダラスはライラとマンジュンの物語を僕に話してくれた。ロマンチックなペルシャのラブストーリーで、青年マンジュンが美しいライラと情熱的な恋に落ちるけれど、彼女の父親から結婚を禁じられ、欲望のままに気が狂ってしまう話だ」…親友であるジョージの妻パティ・に恋をしてしまった苦悩をこの物語と重ね合わせ、曲に投影されている。
パティは1977年にジョージと離婚し1979年コンサートツアー途中のアリゾナ州ツーソンでエリックと結婚した。ジョージは離婚を苦に感じず、かつてのビートルズのメンバーであるリンゴ・スター、ポール・マッカートニーと共にクラプトンの結婚祝賀会に出席していた。クラプトンはその後パティのためにもう一つのラブバラード、「ワンダフル・トゥナイト」(1977)を作曲。しかしクラプトンとボイドは数年間の別居の後、1988年に離婚した。
 

My Recording Data

前半はリフのバッキングが3トラック、カッティングで1トラック、リードパートが1トラック、苦手なスライドギターが1トラック。 バラード調の後半でもバッキングで2トラック、スライドで2トラック、メロディー用のアコースティックが2トラック。すべてRoland VG-88のプリセット音。

あとマスタリングのときのテープ回転数のせいかオリジナルは調律が外れてる。意図的なのかどうかは不明だがそこまでは(キモチ悪いので)再現しなかった。

プレヤーズ王国に掲載。ロック部門のお気に入りランキング最高3位。

元のDAWデータは失われてしまったのでトラック詳細は不明。
2017年7月9日にマイムで動画を付けた。


History

2017.07.09: 動画化
2005.04.08: version 1.0
 
 


Sources