Dear Boy – Paul & Linda McCartney

2018/05/28eXtra

君は自分が何を見つけたのか知らなかったんだろう
彼女は他の誰よりも可愛い娘だったことを
決して知ることはなかったんだろう

1971年のポール・マッカートニーのアルバム「ラム」に収録された曲。

ジョン・レノンは「彼女がいちばん可愛い娘だった(She was just the cutest thing around)」の部分について、過去にポールが「いちばん可愛いビートル」だと言われていたことを念頭にパートナーとしての立場をヨーコに奪われたことを揶揄した歌詞だと解釈して自分への批判だと捉えたが、後のインタビューでポールはこれを否定し「リンダの前夫ジョセフ・メルビン・シーに向けた曲」と説明している。

Paul McCartney (1971)
Dear Boy was my attempt at an autobiography about myself and how lucky I was to have Linda. I never realized how lucky I was to have her until I began writing the song.

「ディア・ボーイ」は自伝みたいなもんさ。リンダと会えたことがどれほど素晴らしかったかということのね。この曲を書き始めてあらためてリンダに出会えたことは幸運だったと気付いたんだ。

Paul McCartney (2001)
Dear Boy was actually a song to Linda’s ex-husband: “I guess you never knew what you had missed." I never told him that, which was lucky, because he’s since committed suicide. And it was a comment about him, 'cause I did think, 'Gosh, you know, she’s so amazing, I suppose you didn’t get it.’

「ディア・ボーイ」はリンダの前夫に向けた曲だ。「君は自分が犯した過ちには決して気づかない」…幸い彼に面と向かってそう言ったことはないよ。彼は自殺してしまったからね。でもこれは彼に投げかけた言葉なんだ。「あのさ、彼女はとても素晴らしいんだよ。君は気付かなかったかもしれないけど」ってね。