宅録ビートルズ・2周目 122
Strawberry Fields Forever
宅録素材としては難易度の高い曲なれど、名曲かつ思い入れの強い曲でもあるのでとにかく懸命に作業した結果、計17トラックの壮大な作品になってしまった。
編曲でつながれている部分で微妙に調律が違っている。前半のバンドアレンジはAプラス40セント、中盤以降のオーケストラアレンジはBbマイナス25セント。これ故曲全体としてはAとBbの中間ややBb寄りになっている。
- 原曲に合わせてスティックでビートを刻んだものを録音。これをビートマッピング用のトラックにしてテンポを設定。
- ドラム。NI ABBEY ROAD 60S DRUMMER Late 60s Kit Full。シンコーのバンドスコアはハイハットがリズムを刻んでいる譜面になっているがフィルインでたまにペダル踏んでる以外ハイハットの音はどうしても聞こえないし、中盤以降の超絶フロアタムがオーバーダビングであるかのように書かれていたんだけどこれもそうじゃなくて16分でタムを入れたパターンを叩いているんだと思えたのでスコアは無視した。
- ベース。Rickenbacker 4001 C64。ピックアップはフロント。トーン絞り気味。ピック弾き。音数が少ない上に1バースで終わってしまうので寂しい。が、その分キッチリ弾かないとみっともない演奏になるので注意。特に前小節からの16分引っ掛けは重要。
- ギター。Fender Japan ST54-95LS。ピックアップセレクタはセンターに。コードフォームを押さえながらのアルペジオっぽいフレーズ。基本調Aのフォームで弾くとうまい具合に開放弦を使える。クリーントーン気味の前半とオーバードライブ気味の後半で2トラック使用。
- メロトロン。この楽器の音色如何で曲の雰囲気が決まってしまうほど重要なパート。特にイントロはノートレングスに注意。伸ばしすぎず、切りすぎず…。
さらにアタックを消すためにアタックタイムを長めに設定。こうするとかなり原曲のイメージに近くなる。チューニングの都合上前半と後半でトラックを分けた。エンディングのフレーズはコピーが大変。絶対音感があればチョチョイのチョイなんだろうけど、なに弾いてるのか全然聞き取れなくて気が狂いそうになった。まだ違う気もするけど、今の自分にはこれが限界。 - エレピ。前半で右chから聞こえる8分音符でのバッキング。実際は2台目のメロトロンなのかもしれないがこっちの方がしっくりきたのでエレピの音にした。
このバッキングのトラックとは別に、最初のベンドダウンとモールス信号のような音のためのエレピを別トラックにも配置している。 - チェロ。後半のメイン楽器の1つ。ベンドをこまめに入れたり音色を切り替えたりしながら慎重に作っていく。
- コントラバス。後半のメイン楽器の1つ。ベンドは程度によってはイヤミっぽくなる上に楽器としてのリアリティを損なってしまうのでやり過ぎないように注意。レガート、スタッカート、アタックと音色の切り替えもできるだけ原曲に近くなるように心がけた。つもり。
- トランペット。後半のメイン楽器の1つ。ちょっとリバーブを深めにかけて幻想的な雰囲気を…。
- スワマンダル。後半でブレーク時のブリッジに鳴っているインド楽器。exsにもKONTAKTにいい音が見つからなかったのでEastWestのFab Fourを使用。ただしこの音源、セントレベルでのチューニングを設定できないので一旦オーディオに書きだしてからLogicのTimemachineでピッチ調整した。
- ピアノ。アウトロにいきなり登場する。基本コード叩きなので演奏は楽チン。
- マラカス。16分の部分ではあまりアクセントをつけないように心がけた。
- タンバリン。オーケストラパートから登場。ブレーク時のパターンが毎回微妙に違うのでそこだけ気を遣った。
- リバースシンバル。オーケストラパートで登場。メインのドラムトラックからシンバル単体の音をオーディオ出力し、それをトラックに取り込んで逆再生処理。このリージョンをタイミングに合わせて配置した。原曲を聴いてみるとポイントごとで長さとか音量に変化をつけているのに気づく。なかなか芸が細かいな。
- コンガ。リバースシンバルの部分とか後半のブレーク時に微かに聞こえる。
- ミキシング→サイト更新。
Diary & Music
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