Happy Man’s House – Glad Eye

Original

eyechatch_happymanshouse composed by 高安俊行 ©2010 Glad Eye
 

2010年1月の企画。「1月中に…」との依頼を受け基本テイクを2週間程で仕上げて1/27から中国へ。出張中に高安氏からいくつか要望をもらい、帰国後に再アレンジ。「再」とはいうものの微調整程度で根幹のイメージは初期状態そのまま。

最初に送られてきたのは例によってリズムギター+ドラム。今回は個々のトラックごとにファイルがある。

最終ミックスではギターの低音はカットしたいので、個別にしてくれた方ががありがたい。ただ各パートstereo wavであれば更によかった。要素が増えるとトラック毎の作業が煩わしい…が、時間が勿体無いのでこのまま作業開始。
中間の「サビ」と呼ばれる部分、ギター・ソロが入る間奏部、そしてエンディングがライドで16分音符を叩いてる。それ以外はゆったりした雰囲気。

まずはベースのフレーズから考え始める。
この16分部分は裏拍に音を乗せたほうがグルーブするような気がした。それ以外の部分は音の長さに気をつけて丁寧に。

その後、ストリングスを基調に全体の雰囲気を作る。
緩やかな部分にもちょっとした変化をもたせようと思い、Bメロにフルートのフレーズを重ねる。この時点でもメロディーラインを入手していなかった。音のぶつかりを恐れて基本的にはコードの構成音だけでフレーズ作り。
導入部はギター+ベース+ドラムのシンプルな構成が聴いていて心地良かったので他のパートは加えず。しかしこのまま8小節はちょっと間延びしている感じがしたので2小節目の途中からフルートでイントロのフレーズを作って入れてみた。これまでの曲にはあまり無いパターンで自分的には気に入っていたのだが、これが作曲者には不評。最終的には全てカットした。
16分の部分は雰囲気を変えるためストリングスとフルートをカットし、ピアノとオルガン。
オルガンは白玉。ピアノはきちんと16分で符割してコードを叩く。ベースが裏拍で浮ついているので、ピアノできちんとしたリズムを作っておこう…という意図だ。
メロディー・ラインを入手。Bメロのフルートと若干被り気味になっている。もともとあったフルートのフレーズ、気に入っていたのだがメロとの被り方が微妙すぎたのでやむなく変更。
エンディングはギターも入ってこないようなので、それまでおとなしくしていてもらったオルガンに登場してもらった。あまり考えずに適当に音符並べただけ。最初のテイクをそのまま使った。

1/25のtake2を3歳の息子に聴いてもらった。「そうげんじょうか(草原情歌?)に似てるね」というのが彼の感想。
草原…そうか。アレンジしていた時に漠然と抱いていたのは確かにそのイメージかも。


Performed by

高安稔行Guitar, Drums
金山亮平Bass, Flute, Strings, Piano, Organ, Percussion


History

2010.02.10: version 1.0