宅録ビートルズ・2周目 – YELLOW SUBMARINE総括
このアルバムは新曲が4曲。リバイバルが2曲。
B面は映画に使われたオーケストラのサウンドトラックなのでコピーの対象にはしない。
新曲の4曲は2013年11月30日に着手して翌2014年2月22日に完成。
日数計算上は85日。宅録日記ナンバーは223~236なので録音に要した日数は14日。
たった4曲。
始めた時は2013年内に終えることができるだろうとタカをくくっていたのだが、これが意外に大仕事だった。
アルバムが仕上がったので振り返り。
Too Much
新曲4曲のうちAll Together NowとHey Bulldogは比較的シンプルな構成なのだが、Only A Northern SongとIt’s All Too Muchは音の割り出しと作りこみにえらく時間が掛かった。
どっちもジョージ・ハリスンの曲。
Only A Northern SongはSGT.PEPPERのセッションでボツになった曲なんだとか。
なるほど。あの時のサウンドだ。
ドラムもピアノも普通の音じゃない。それにトランペットのすさまじいことと言ったら・・・。
そこに得体の知れないキラキラした音。どうやらビブラフォンっぽい。でもこんなもんひとつひとつ音を拾うのはしんどすぎる。ウィンドチャイムで誤魔化すことにした。
It’s All Too Muchはもっとすごかった。
コードは単純。ギターもベースも難しいことは何もしていない。
コピーが大変だったのはパーカッションとトランペット。
なにせ原曲では勝手気ままに音を出してる。さらに他の楽器の音量が大きい。トドメはフェードアウト…音を拾っていく作業にものすごく時間がかかった。
なんとか最後まで行き着いたが、これがあってるかどうかわからない。
でも単調にならずに雰囲気は出せたと思う。
そしてもうひとつ、この曲で悩ましかったのは「フィードバック」だ。
ライン録りでフィードバック?
It’s All Too Muchの冒頭でハデに鳴ってるギターのフィードバック。
フィードバックってのはアンプから出た音をピックアップが拾ってそれがまたアンプに送られて…ってのがループして発振してる状態。
だからアンプがあれば簡単に作れる。「フィードバック奏法」なんてのがあるくらいだ。
でも僕は宅録でアンプは使わない。
別に意地を張ってるわけじゃくて。
持ってないんだよ。ア・ン・プ。
そこでGuitar Rigの中でなんとかできないかとあれこれトライ。
最終的にはnativeinstruments.comのフォーラムで紹介されてたパッチを使わせてもらった。
ありがたい。
それでは皆さん御一緒に
今回の動画で一番凝ったのはAll Together Now。
映像はギターだけなんだけど、テロップのアニメーションをこれまでにないくらいたくさん使った。
「文字のアニメーションで楽しい雰囲気を出したい」
そんな思いであれこれ試した。
そしてエンディング。
映画では色んな国の言葉が出てくる。やっぱ最後はこれでないと。
アラビア文字は何故かFinal Cutでうまく表示できなかったので諦めざるを得ず。
それ以外にも2ヶ国語ほど非対応でオリジナルから変えてしまったが、概ね網羅できた。
最後の日本語のテロップは映画では手書きだった。
それに倣ってスケッチブックにマジックで自筆したものをカメラで撮影して白黒反転させて動画の最後に貼り付けた。
これ、やってみたかったんだ。
大満足。
新たな発見
今回の製作過程で気が付いたこと一覧。
僕なりの解釈なので、違うところはあるかもしれないけど。
- Only A Northern Songでバックに鳴ってるきらびやかな音はビブラフォン。
- All Together Nowに入ってる素頓狂なブラスはクロマチックを外れてる。
- All Together Nowにトライアングルが
- It’s All Too Muchのリードギターは5カポで弾くとフレージングしやすい。
さて、お次は・・・
ABBEY ROADの17曲。
大好きなアルバムなので、じっくり取り組もう。