BRIGADE :: Heart
Secret
Hartのアルバム買ったのは初めてだ。思い立ったらいつでもすぐに買えてしまうのがネット配信販売のありがたいところというか怖いところというか…^^;;
お目当ては3曲目の"Secret"。
1曲気に入った曲があるとそれが収録されているアルバムを買ってしまうのは貸しレコード世代の性なのかな？と思ったりもする。
80年代初頭の洋楽ブームに乗って音楽を貪り聴き始めた中学生時代、世の中はまだ「レコード」で、アルバムに収録されている曲を聴こうと思ったらアルバムを買うしかなかった。でもそんなお金は無い。だから貸しレコード屋が頼みの綱。自宅から自転車で10分くらい走った所にある狭山ヶ丘の「友＆愛」…だったかな？あそこが御用達。しかしレコードを借りてもそれをカセットテープに落とす術が無かったので、レコードを借りたその足でステレオシステム持ってる友達の家に行ってテープにダビングさせてもらって当日返却…というパターン。しかもそいつの家には同じ境遇の数人が集まってるという状態で、皆で「このアーティストのこれがいい」とか話しながら曲を集めていた。おかげでいろいろ知ることができたし、楽しかった。46分テープがどんどん増えていった。
今はネット配信販売なのでアルバムにしか入っていない曲を単品で買うこともできるのだが、なーんかそれだけだと物足りない感じが。
だから今でもアルバム単位で買うことが普通というか、自然。逆にシングルを買うほうがちょっと抵抗がある。
で、この"Secret"なのだが、意外なことにこの曲との出会いは「西武ライオンズ」だった。
西武ライオンズ？
’11シーズン終了後、ポスティングでメジャーに行くだろうと思われていた中島が結局残留。何人かは抜けてしまったがそれでも他のチームに比べて戦力の流出は少ない。だから今シーズン開幕前は「優勝候補」と言われていたのに、4/23現在まさかの最下位を爆走中。勝ち数は12球団最低の4勝(11敗)という散々な状況だ。
西武ライオンズが一番強かったのは1990年だったと信じて疑わない。前年の89年。近鉄に2厘差で敗れて優勝を逃した悔しさがバネになったのだろう。90年は春から独走状態でシーズン81勝でぶっちぎりの優勝。そして日本シリーズではリーグ88勝という驚異的な強さでセ・リーグを独走した巨人を全く寄せ付けず4タテ。しかも4試合全て4点差以上のワンサイドゲームというとんでもない強さを見せつけてくれた。その日本シリーズ後にプロ野球ニュースで組まれた特番のエンディングに使われたのがこの曲。Heartsの"Secret"だった。
最初に聞いた時は誰の曲だかわからなかった。知ろうともしなかった。
でもその番組以来、20年以上心に残っている曲なのだ。これはライブラリに加えないわけにはいかない。
で、調べにかかった。
手がかりは耳に残っている歌詞の一部
How do we ever keep this secret ?
How do we keep it in the dark ?
これだけ。果たして探し当てることができるだろうか…とダメもとでこれをGoogleの検索窓に入力。
すぐに出てきた。HeartのSecret。
で、今度はこれをiTunesで探す。
すぐに出てきた。HeartのBRIGADE。
で、購入。
家から一歩も出ずに誰とも話さずにわずかな手がかりから目的のレコードにたどり着くまでわずか数分。
恐ろしい世の中だ。
80年代の余韻
さてさて、このアルバム。
ジャンルとしてはハードロックではあるのだが、激しいビートとギターのリフでグイグイ押していくというよりはちょっとメロディアスな曲調が多くマスタリングのバランスあたりには80年代のポップスっぽい空気を感じる。僕はHeartにさほど強い思い入れがあったわけではないので特に「らしさ」にこだわりはないんだけど、ひょとしたらサウンド的には古くからのHeartファンにはちょっと物足りないのかな？でも逆にハードロックに抵抗がある人でも聴きやすいアルバムなのかもしれないと思った。