Jellynoteで楽譜販売
Our audience wants your bass sheet music!
2021年4月下旬、inboxに↑のメールが届いた。
送り主はJellynoteという団体のコミュニティー・マネージャーを名乗る人。僕のYouTubeチャンネルを見て興味を持ってくれたんだそうだ。
調べてみたらオンラインで楽譜の販売を行っているサイトだった。拠点はフランス。
今年はYouTubeのスコアチャンネルでどれだけ収益が伸ばせるか試してみようと思って年初から本チャンネルそっちのけで一生懸命コンテンツを作っていた。
そろそろ老後のことも考えなければならないオトシゴロ。いつまでも賃金労働者やってるのも嫌だ。60になったら引退して自分の好きなことをやりたい。でも年金はすぐもらえるわけでもないしそもそも年金だけに頼って余生を過ごすのは不安。だから収入源は持っておきたい。YouTubeから貰える額は微々たるものなのでこの楽譜販売の機会はひょっとしたらひょっとするかもしれない。
「著作権の問題はこちらで引き受けるので音楽を作ることだけに集中できます」と言ってくれてる。これは僕にとっては魅力的。
ということでちょっと乗っかってみることにした。
「興味がある」と返信するとほどなく「テスト用に5曲送ってください」と連絡があった。
送信するファイルはxmlとpdf。pdfはわかるけどxmlって何?
Music XML
MusicXMLは、XML形式の楽譜表記のためのオープンなファイルフォーマットである。Recordare(現MakeMusic)によって開発された。FinaleやSibelius、Rosegarden、Notionなどの楽譜作成ソフトウェアによって作成することが可能である。
ウィキペディア: MusicXML
なるほどMIDIの楽譜版、みたいなものか。
Logicからも出力できるようなので新たなアプリも必要ない。
YouTube用のスコアはTAB譜だけなんだがJellynoteからは「楽譜とTABをセットで」と要求されたので譜表フォーマットで2段のセットを作って出力。pdfと合わせて5曲送った。
クリエーター・アカウント
5日後、Jellynoteから返信。
「ファイル検証結果はOK!Jellynoteでアカウントを作って。作ったら連絡を」
言われるがままにサイトでアカウントを作る。
必要なのはメールアドレスだけ。基本料金とかもかからない。この時点では「楽譜を購入できる」ユーザーとしての登録。
「アカウント作ったよ」とJellynoteに連絡すると「クリエーターとして登録しました」と返信。これで自分の作った楽譜をサイトに登録できるようになった。
音色が…
早速サイトに1曲登録してみた。
ところが音色がなんか変。ベースの譜面なのに「うわぁぁぁ」と唸り声みたいな音。
なんだこれ????
XMLはテキスト形式なのでテキストエディタで開いてみた。
ベタテキストの羅列。なるほど。ここでいろんなパラメータを設定してるのか。
movement-title:曲名
instrument-name:パート名
midi-program:音色
instrument-nameとmidi-programは別にGM準拠で一致していなくてもよさそうだ。あくまで「譜面上に表記されるパート名」と「プレイバックに使用する音色」。各々が独立してるみたい。
Logic側でMIDIコントロールのプログラムナンバー設定をしてもXML出力すると問答無用で「53: Chorhs Ahh」になってしまうようだ。なのでテキストエディタで書き換えないといけない。
あとLogicとJellynoteでベースの再生音が1オクターブ違うみたいなので、XML出力前にLogicのリージョンを1オクターブ下げておく。YouTubeとJellynoteでトラック分けるのもバカバカしいし、Logic側のトランスポーズで調整しておくのがよさそうだ。
週休2日?
試しに2曲アップロード。
最初は「unpublished」で、Jellynote内の品質検査を通ると「published」になり無事販売できるようになる。
土日に作業してアップロード。しかし反応がない。
そうか。普通の会社だから土日は休んでるんだな。
4日ほどして無事「published 」になった。
スコアの価格設定は自分でできる。最低4.7ドル(500円くらい)ということだったので4.7ドルで設定。アルバム1枚分登録が終わったらSNSで告知してみよう。