さらばあぶない刑事

よもやま話,映画の話

saraba-abunai-deka1980年代に放送されたテレビドラマ「あぶない刑事」の映画版。

テレビドラマが放送されたのは僕が高校生の時だった。
「太陽にほえろ!」とか「西部警察」とか、そういうシリアスなものばかりだった刑事ドラマというジャンルのイメージを根底から覆したといっていいくらいハチャメチャで、ユーモラスで、それでいてオシャレでカッコいい作品。めったにテレビドラマなんぞ観ることがなかった僕が珍しくハマりにハマった番組だった。映画版も面白かった。

しかしテレビドラマが終わると同時に熱は冷め、映画は3作目の「もっともあぶない刑事」を観たのを最後に以降の作品はパタリと観なくなった。港署捜査課のキーパーソン・近藤課長役の中条静夫さんが亡くなったことが少なからず影響していたのかもしれない。

映画はこれで第7作目なんだそうだ。劇場作品としては11年ぶり。
僕にとっては1989年の「もっとも」以来なので27年ぶりの「あぶデカ」。
久し振りにタカとユージに会いたくなって、観に行ってきた。

舘ひろしさんも柴田恭兵さんももう70過ぎてるのか・・・。
それでもタカはバイク両手放しでライフル撃つし、ユージはよく走るし。今でもカッコいい。

浅野さんのカオルは相変わらずぶっ飛んでる。
衣装は自前なんだそうで、舞台挨拶か何かで「監督に『一度でいいから普通の服装で来てください』って泣いて頼まれた」って話してる映像を見たんだけど・・・たしかにこりゃ監督さん泣くわ。自由すぎる。とても警察官とは思えない。あ、でももう「少年課」じゃないんだね。

仲村トオルさんは今やビッグネームで役柄的にも「課長」なんだけど、このメンバーに囲まれるとやっぱり「トオルちゃん」になっちゃう。こうでなくちゃ。まだ「女紹介する」って言われてるし(笑)。

近藤課長がいないとどうしても物足りなさを感じちゃうんだけど、こればかりはもう仕方のないことなので。

レパードには驚いた。さすがFRはよく回る。
そしてエンディングテーマが…最後の締めはこれしかないっしょ、って感じ。最高だった。

ま、無茶な設定とか、強引な展開とか、全部含めて「あぶデカ」満載の映画。

お祭りです。

理屈抜きで楽しかった。